そこにあるのが当たり前で何の疑いを持つことなく使っていると思われるmacOSのFinderウインドウですが、それだけに見たまんまのインターフェイス以外に出切る事があるとはなかなか気づきません。
というわけで、今回から数回に分けてFinderウインドウに仕掛けられている操作を常識的に知られている事も含めて紹介していこうと思います。
まずはウインドウ上辺編。
Finderウインドウの仕掛け(1)上段編
ここにはタイトルバー(①と②が表示されている列)とツールバー(③)が一体化して表示されています。
ツールバー(③)はFinderの表示メニュー>ツールバーの表示/非表示で表示状態を変更でき、通常はツールバーが表示されるのが初期状態です。
① タイトルバー:赤、黄、緑のボタン
Windows派だった人なら"[_|□|✖️]ボタンみたいなもの"と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
これらのボタンには以下の機能が割り当てられています:
- ● ウインドウを閉じる
- ● ウインドウをDockに格納する
- ● ウインドウサイズを調整する
これらの細かな説明は以下のエントリで紹介済みなので割愛します。
② タイトルバー:ウインドウタイトル
ピクチャフォルダを開いたウインドウであれば上図のように "ピクチャ" と、文字通りタイトルが表示されるところです。
が、それだけではありません。
階層(ディレクトリ)を遡れる
commandキーを押しながらタイトルをクリック、または右クリックでそのフォルダを内包するフォルダが上位に向かって逆順で表示され移動する事もできます。
何らかの理由で、表示されているウインドウの上層階のウインドウ(フォルダ)を開きたくなった時などに重宝します。
ちなみにアプリケーションウインドウのタイトルバーだと名称変更が出来るようにもなっていますが、今回はFinderウインドウに限ってるので別の機会にでも。
移動や複製ができる
タイトルバーに表示されている小さなアイコン(=プロキシアイコン)はドラッグ出来るようになっていて、フォルダやファイルアイコンと同じ感覚で扱えます。
例えば下図のように表示されている "Apple Logo" フォルダをデスクトップに移動する場合はこのフォルダアイコンをデスクトップにドラッグしますが……
下図のようにApple LogoフォルダがFinderウインドウに表示されている状態で「あ、このフォルダ、デスクトップに移動したいわ」となった時、わざわざ上図の表示に戻してから操作せずともプロキシアイコンを握りしめれば同じ事ができます。
フォルダ/ファイル移動に使う装飾キーも有効なのでoptionキー併用で複製、commandキー併用で移動(=通常操作だと複製になってしまう場合に有効)も可能です。
もちろん何らかのアプリでファイルを保存する時なら通常のフォルダアイコンと同様、このプロキシアイコンを保存ウインドウにドロップする事で保存先に指定する事も可能です。
ウインドウサイズの最適化ができる
optionキーを押しながらウインドウの●ボタンをクリックした時と同じ挙動をします。キーコンビネーションを使うよりはこっちの方が手軽かもしれません。
③ ツールバー
戻る/進むボタン
操作の動きから進んできたフォルダの階層を戻ったり、あるいは戻ったフォルダから再び当初のフォルダに階層を進む……そのためのボタンというイメージがあるかもしれませんが、これは階層の行き来をするボタンじゃなくて "そのウインドウの操作履歴を行き来する "ためのボタンです。
特定のフォルダを新しいウインドウに開いた時、戻るボタンがグレイアウトしていて操作できなくなっているのはそのせい(そのウインドウでの操作履歴がないから)です。
( ˙-˙)。oO(ウインドウの操作履歴はFinder一括じゃなくてウインドウ単位)
履歴ボタンなのでSafariやFirefoxなどに装備されている戻る/進むボタンと同様、普通にクリックする以外にボタンを長押しする事で特定の履歴にジャンプする事もできます。
表示のカスタマイズ(1)
このボタン類が表示されている領域でマウスを右クリックするとメニューが出てくるので、そこからボタン類の表示方法を選択できます。
表示のカスタマイズ(2)
ツールバーのボタンは増やしたり減らしたりする事もできます。上記操作で表示されたメニューから "ツールバーをカスタマイズ…" を選んで表示される画面でボタンの追加や削除、並べ替えをしてください。
表示のカスタマイズ(3)
commandを押しながら任意のボタンをウインドウの外にドロップすると削除できます。素早く特定のボタンを削除したい時に便利です。
同様の操作をツールバーの中で行うと並べ替えもできます。