9 to 5 Macなどによると、The New York Times紙がAppleはジョナサン・アイブ氏との契約を終了した(更新しない)と報じているそうです。
Apple Ends Consulting Agreement With Jony Ive, Its Former Design Leader - The New York Times
スティーブ・ジョブズ氏がAppleの前CEOであった時から大多数のApple製品のデザインを担当し、ジョブズが亡くなった後も後任のティム・クックCEOの下で、またその後にAppleから独立して設立した "LoveFrom" としてもApple製品に携わり続けていましたが、両者の関係は(少なくとも契約上は)終了したことになるようです。
個人的には「ようやく」という感想
確かにジョナサン・アイブが手掛けた製品のデザインは秀逸なものばかりで、まず初めに「美しい」という表現が浮かんでくるものがとても多かったのは事実でした。
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ただ先ほど "でした" と書いたのは文字通り私個人としてはその感覚は "過去" であり、ここ数年のApple製品のデザインには正直言って飽きが来ていました。
長年Apple製品を見て来た人なら分かると思いますが、毎年の様に出てくる新製品を見ても以前なら "飽きた" 感じることってまずなかったと思うのです。それがここ数年は "なんか見飽きた……" と感じること多々ありで、これって結構致命的な気がするんです。
単純に『同じデザインのまま何年も経ってる』という飽きもありますが、『1年や2年所有しただけで飽きが来ちゃう』という鮮度の持久力の無さとでもいいますか、そういう意味でも個人的には「いや、違うだろ……」とした悶々とした思いがここ数年ずっとありました。
(´-`).。oO(Special Eventを観なくなった理由のひとつでもある)
詳細は知らないのですが、一説によるとジョナサン・アイブが関わった最後の製品は2019年のMac Proとか……(本当かな?)
仮に本当だとすると、"あれ?iPhone 12以降、なんかデザインの匂いが変わったんじゃない?" という、あくまでも私個人の感想ですが、なんとなくぼんやりとした一致を感じます。
iPhoneもiPadもエッジーなデザインに回帰したり、iMacは何年振りか忘れるくらい久しぶりにデザインが大幅に変更されたし、MacBook Proは薄型追求路線を見直したようだし……
ただ、ジョナサン・アイブが関わらなくなったことで今後のApple製品のデザインにどのような影響が出てくるかは全くわかりません。
アイブが関わらなくとも、彼と一緒に仕事をしてきたメンツはAppleにいるわけだし。
Mac Proも、Pro Display XDRもあの独特の穴ぼこデザインは "カッコイイ" と言えるかも知れませんが、"やり過ぎ" とか "やぼったい" と感じた人も少なくないはずですし、何よりもデザインにコストを掛けすぎな感も否めません。
そういう面も含めて、これからのAppleは飽きのこない、長く使い続けたくなる、身体に(感覚に)馴染む、そんなデザインの製品を送り出して欲しいと思います。