日本時間の2017年6月6日未明から開催される今年のWWDC(WWDC17)のInvitation Card(招待状)は上の画像のもの。
WWDCで発表される中身もさることながら、招待状のデザインもAppleファンにとってはちょっとした楽しみでもあります。
それは、WWDCで発表される内容が暗示されていることがあるから。
まあ、最近は発表内容とカードデザインには明確な関連性がなかった(残念)なんてことも珍しくなくなってきたので以前ほど盛り上がらなくなっちゃいましたが……
そこで、過去の招待状はどういうデザインが施されていたのかを、その時々のメインストリームが何だったのかを振り返りつつ紹介してみようと思います。
なお、厳密には招待状のデザインではなかったものも含まれてしまっているかもしれませんが、その辺りは『そういうデザインがイベントイメージに使われていた』という漠然とした感じで許容して下さい(^^;
WWDC16
2016年6月13日(現地)から開催されたWWDC16。
iOS 10やwatchOS 3など各種OSのアップデートが発表されましたが、この時一番の話題となったのは "OS X" を "macOS" に改称することだったかな。
この "Hello" という何気無い一言は旧来のAppleファンにとってかなり意味のある、ある意味とても刺激的な文言だったためこれがデザインされているWWDC16には並々ならぬ期待感を寄せていたのですが、結果的にはとんだ肩透かしを食らった格好になってしまったのは内緒の話……(´・ω・`)
▶︎ アップル WWDC 2016 速報まとめ。iOS 10、macOS Sierra、Siri大活躍、Homeアプリなど盛りだくさん - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2016 Keynote
WWDC15
2015年6月8日(現地)から開催されたWWDC15。
OSのメジャーアップデートに関する発表を除けば、Appleが提供する開発言語 "Swift" がオープンソース化されることくらいだったかな。
あ、Apple Musicのサービスインもアナウンスされましたね。
▶︎ 速報:アップルWWDC 15 基調講演。iOS 9、Apple Music、OS X El Capitan、watchOS 2発表 - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2015 Keynote
WWDC14
2014年6月2日(現地)から開催されたWWDC14。
OSのメジャーアップデートに関する発表を除けば、Appleが新しい開発言語の "Swift" を発表したことでしょうか。
▶︎ アップルWWDC 2014 キーノート速報。iOS 8、OS X Yosemite発表 - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2014 Keynote
WWDC13
2013年6月10日(現地)から開催されたWWDC13。前年まではWWDC+西暦の記述でしたが、この年からWWDC+西暦の下二桁という記述に変わったようです。
iPhone発売以来最大の進化(当時)と謳われていたiOS 7、ネコ科の名前から脱却したOS X Mavericks(10.10)の両者がメインストリームだったと言えるでしょう。
しかしこの時はMacBook Airのアップデートや円筒形のMac Proのアナウンスもあったのでここまで遡って見て来た中ではかなり盛り沢山なWWDCだったと思います。
▶︎ 速報:アップル WWDC 2013基調講演。iOS 7、OS X Mavericks、新MacBook Air、新Mac Pro発表 - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2013 Keynote
WWDC2012
2012年6月11日(現地)から開催されたWWDC2012。
OSのメジャーアップデートに関する発表を除けばソフトウェア方面の発表はほとんど無かったんじゃないでしょうか。
その代わりMacBook ProにRetinaモデルが追加されたり、USB3.0を装備した新しいMacBook Airの発表がありました。
意地悪な見方をするとソフトウェア方面で目新しい材料がなかったのでMacのアップデートでお茶を濁したって感じだったのかもしれません……言い過ぎ?(^^;
Steve Jobs没後初となるWWDCだったから仕方がなかったのかな。
カードデザインの方向性がこの年からガラッと変わったのも、Steve JobsからTim Cookに変わったことが如実に表れているのも興味深いところ。
▶︎ 速報:アップル WWDC 2012 基調講演、新発表まとめ - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2012 Keynote
WWDC2011
2011年6月6日(現地)から開催されたWWDC2011。
カードに記されている通り、Mac OS X(Lion)とiOS(iOS 5)の発表がメインストリームでした。
ちなみにSteve Jobsにとってはこれが最後のWWDCとなりました。
▶︎ 速報:アップル WWDC 2011 基調講演 - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2011 Keynote
WWDC2010
2010年6月6日(現地)から開催されたWWDC2010。
この時の最大の目玉は "iOS 4" が発表されたことで、先代までは "iPhone OS" という名前が用いられていました。iPod touchやiPadにも採用されているOSですから、変わるべくして変わったといったところですね。
また、iPhone 4もこの場でアナウンスされたのも話題をさらいましたが、Steve Jobsの闘病明け登壇が最も喝采を浴びましたね。
▶︎ 速報:WWDC 2010 スティーブ・ジョブズ 基調講演 - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2010 Keynote
WWDC2009
2009年6月8日(現地)から開催されたWWDC2009。
Mac OS X 10.5 Leopardにがっつりテコ入れを施したブラシュアップバージョンのMac OS X 10.6 Snow Leopardが主役的ポジションでしたが、それ以上に熱が込められていたのがiPhone 3GSの発表。
インビテーションカードのデザインはこれを示唆していたわけですね。
▶︎ 速報:アップルWWDC 2009 基調講演、iPhone 3G S 発表 - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2009 Keynote
WWDC2008
2008年6月9日(現地)から開催されたWWDC2008。
二代目となるiPhone(iPhone 3G)が発表され、しかも日本での販売も始まることがアナウンスされました。
また、現在のmacOSやiOSとの緻密な連携もこの頃を皮切りに猛烈な勢いで進化を始めることになるので、そういった含みがデザインに込められていたのかもしれません。
WWDCのKeynoteで鳥肌が立ったのはこの時が最後なので、個人的には過去10年でこのWWDC2008が最も破壊力とインパクトがあったWWDCだったと思います。
▶︎ WWDC 2008 スティーブ・ジョブズ 基調講演 - Engadget 日本版
▶︎[Podcast]Apple WWDC 2008 Keynote