2020年6月22日のWWDCでこの年末あたりから徐々にMacのArm化を進める(=Intel CPUの採用を順次やめる)ことが発表されました。
この発表によって "そろそろMacの買い替えを……" と考えていた人は:
- 数年後には最新OSのインストール対象機から外れることが確定してしまったIntel CPUのMacをいま買うのは賢明な判断なんだろうか
- 致命的な限界に達してはいないけど、Arm版Macが出るまで手元のMacで持ち堪えられるだろうか
なんてことに悩んでいたりして?
実はこれと似たような状況(悩み)を15年ほど前に、CPUがPowerPCからIntelに切り替わった際に経験しているので、今回も同じ状況になる保証は全くありませんが、多少は検討の参考になるかもしれませんので紹介しておきます。
PowerMacからIntel Mac miniへ
それまで使用していたPowerMac G4(Mirrored Drive Doors 2003 - M9145J/A)は発売されてすぐに購入したように記憶しているので2003年の6〜7月頃に購入したはず。
確か本体価格は148,000円(定価)くらいだったと思います。
そしてIntelとなったMac mini(Late 2006 - MA608J/A)を購入したのが2006年9月。
不思議な買い替え方に見えるかもしれないけど、自分としては特に問題なし(後述)
PowerMac G4 MDDをドナドナ
ご存知の方も多いと思いますが、Macの買取価格はWindows機などに比べると下落率が緩やかです。
ですが、PowerPC→Intelという大変革が起きたこの時期は、ソフトや周辺機器の都合などからPowerPCじゃないと困る層が一定数以上存在。
そのせいでPowerPC Macの中古市場にニーズが集中し買取価格は高騰、時には一瞬でしたが新品価格以上の買取価格が付いていたなんてこともあったほど。
そのような状況下ですから、札幌のパソコンショップ( Do-夢)に買い取って頂いたPowerMac G4 MDDも3年も型落ちしているのに約120,000円で引き取ってくれました(うろ覚え)
148,000円で買ったものが3年後に120,000円で売れたんですよ、凄くない?!
レンタルでも3年3万円では貸してくれないよねきっと、笑
一方のMac miniは
Mac mini(Late 2006 - MA608J/A)の本体価格は99,800円でしたが、CTOでメモリを満載にしたので110,000円くらいだったと思います。
これに約9,000円のHDDケース(Princeton製)を加えたので、Mac miniの環境を整えるのにかかった総額は約120,000円。
ということは……
プラスマイナス・ゼロでPowerMacからMac miniへの買い換えが出来た、つまりゼロ円でPowerPC環境からIntel環境に移行できた、と。しかも新品への買い替えなのに。
尤も、本来ならPowerMacからMac Proへと同レベル機での買い替えで評価すべき。
ですがですが、PowerMac G4 MDDの爆音(冷却ファン)から解放されること、電気代が圧倒的に安くなること、追い銭ナシでIntel環境が手に入ることなどを考慮するとMac miniの拡張性が皆無に等しいことなどは実に些細なことだったので満足のいく買い替えでした。
(´-`).。oO(スペック的にも当時のPowerPC G4 MDDよりMac miniの方が勝ってると判断したしネ)
結論(あくまでも考え方の一例として)
以上のような例があったとおり、もしかするとIntel→Armの際にも同じように買取価格のお祭り現象が起きるかもしれません。
なので買い替えが必要そうなら、これを期待していまIntel Macに買い換えるのもアリだと思います。
(´-`).。oO(当然ながら『お祭り現象起きず』の可能性もあるのでギャンブルなのは覚悟で!)
ギャンブルに打って出たいけど、でもリスクを最小限に抑えたいというのであれば現行モデルあるいはひと世代前の整備済みMacで当座を凌ぐのもアリかもしれません。
これなら現時点での出費を抑えられるし、買取価格がお祭り状態になっていれば高価買取が期待できるからArm版に買い替える際の出費も幾分抑えられる "かも" しれないですよね。
(´-`).。oO(メルカリとかヤフオクなどでさらに好条件で売れるかもしれない時代だし)
ただ、Arm版登場まで待てる環境ならそれまで待つか、Arm版が安定しだすであろうArm版の2世代目登場あたりまで待つのが堅実かもしれないですね。
わたし?
今のところiMac 5K(2017)には何の不満もないので、本体が壊れない限りはmacOSの推奨環境から除外されるまで使い続けま〜す。