2016年9月のこちらの元記事をベースに、2020年版(macOS Catalinaで確認)として再掲してみたいと思います。
プレビュー.appはここ何年間のアップデートによって画像を「見るだけ」だった存在から「簡単な加工をする分には十分なレベル」に育っていて、当初の簡易ビューア的なアプリというよりはちょっとしたエディタに進化しています。
ツールパレット
出来る事を把握しやすくするため、プレビュー.appで適当な画像を開き "表示>マークアップツールバーを表示" を選んでマークアップツールバーを表示させます。
このツール類を左から順を追って説明します。
選択ツール
特定の範囲の画像を切り取る、特定の範囲だけ色を変えるなど作業をする範囲を指定したい場合にこのツールを使います。選択ツールは4種類用意されていてボタン横の[v]と表示されているところをクリックして選択変更できます。
インスタントアルファ
特定の色を抜く(透明にする)ことができます。
スケッチ
フリーハンドで線を書き込むことができ、書き込まれた線は自動的に歪みのない線に修正してくれます(適当に四角を描いても長方形図形に変換される)
線の太さや色などの指定はツールバー右側の4つのボタンのうち左側3つを使います。
シェイプ
フリーハンドである必要がなければここから図形を選ぶ方が早いかも。円、四角、吹き出し、星形、ルーペ(拡大)など8つのツールを選べます。
線の太さや色などの指定はツールバー右側の4つのボタンのうち左側3つを使います。
テキスト
テキストを書き込みたい時に使います。
フォント、文字サイズ、文字カラーなどの指定はツールバーの右端にあるボタンを使います。
署名
署名を作成できます。
カラーを調整
一発画像補正はもちろんのこと意外と劇的な加工も出来ちゃったりするので使い方次第で結構遊べます。メニューバーから"ツール>カラーを調整…" を選んでも同じです。
サイズを調整
画像のサイズや解像度を変更できます。メニューバーから "ツール>サイズを調整…" を選んでも同じです。
そのほか
画像の回転
検索欄の左にあるボタンで画像回転できます。通常は左回転(反時計回り)ですが[option]キーを押すと右回転になります。回転角度は90度ずつです。
画像の反転
メニューバーから "ツール>水平方向に反転" or "ツール>垂直方向に反転" を選ぶことで反転可能です。
画像形式の変換
メニューバーから "ファイル>書き出す…" を選ぶと画像形式の変換ができます。
通常は8つのフォーマット(macOS 10.15の場合)から選択できますが、[option]キーを押しながらフォーマットのプルダウンメニューを展開させると隠しフォーマットが現れて選択肢が増えます。
画像の切り抜き/削除
例えば選択ツールを使って下図のように範囲を四角く選択したとします。
この状態から[delete]キーを叩くと四角い選択枠内が削除されて、通常はその部分が白色に置き換えられます。
同様に上図の選択状態で[⌘K]を叩くと切り抜きができます。
まとめ
ざっと抜粋しただけでもこれだけの事ができます。
専用ソフトに比べると機能的に貧弱なところがまだあるのは否めませんが、ブログに載せる画像やTwitterに貼りたい画像などちょっと加工したいだけなら決して勝手の悪いアプリではないと思うので是非活用してみてください(タダなんだしw)
他にも紹介できていない機能がありますので、折を見てメニュー項目をひとつひとつ試してみると良いと思いますよ。もしかしたらMac App Storeでわざわざアプリを買わなくても済む機能が潜んでいるかもしれませんから。