本日のお題はTime Machine。
要するにバックアップソフト。
Time Machineは単純に複製を残して行く方式のバックアップとは少し異なり、ファイルの保存や変更などの履歴を管理してくれるので普通のバックアップ方式に比べるとファイルの検索性と復元率がとても高い。
Time Machineは単体のアプリケーションというよりも、システム全体を下支えするようなポジションにあるため、Mail.appやアドレスブックなどのアプリケーションと連携性が非常に高いのも特徴。
例えば先週受信したはずのメールが見当たらない場合にはMail.appからTime Machineを呼び出し、時間軸を徐々に遡って行けばやがて画面にそのメールが出てくるし、アドレス帳に登録してあったはずの人が消えていれば同様にTime Machineを呼び出して遡って行けばデータが出てくる。目的のものを見つけてしまえばあとは[復元]を指示するだけで本来有った場所にそのファイルを復元してくれる。これはファイル単位ではなく情報単位で復元可能であることを意味しており、一般のバックアップのようにファイル単位で復旧するものとは性格が異なるのがお解り頂けると思う。
さて、Time Machineの機能を使うためにはUSB2.0またはFirewire接続の外付けHDが必要(Mac Proは増設HDDでもOK)。バックアップをするのだから、当然のことながら起動ディスクをTime Machineの保存先に設定することは出来ない。また、Boot Campのように専用の領域を必要とするものではないので、Time Machine専用としてディスクやパーティションを用意する必要は無い(データ保管の安全性を高めるという意味においては専用のディスクを確保するのが理想だが:他の環境の影響を受けにくいので)。
確保する容量の目安は明確にされていないが、当面は使用しているディスク容量の合計+30GB程度を基準とすれば良さそう。例えば起動ディスクで20GB、外付けで40GBを使用しているとすれば、20+40+30で90GB前後の領域があれば良い、ということになる。120GBの外付けHDをつないでも良いし、元々使っている外付けHDに90GB以上の空き領域があるのであればこの外付けHDをバックアップ先として指定することも出来る。
Time Machineが管理するデータの幅は以下の通り。
- 24時間前までの一時間ごとのバックアップ
- 一ヶ月前までの一日ごとのバックアップ
- バックアップディスクが一杯になるまでの一週間ごとのバックアップ
直接この機能によって何かを楽しめる訳ではないが、少なくとも一度くらいは「Time MachineをONにしておいてよかった♪」と思えるものに違いない。
ちなみにTime Machineを初めて使った場合の参考(当方環境)は以下の通り。
外付け:Firewire400でMac miniと接続した160GB/7200rpm 3.5"
バックアップの対象となった総容量:約42GB
所要時間:約50分
[補足]Tigerが初めてSpotlightのIndexを作る時のような高負荷状態にはならなかった
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# 2019年4月11日、本文体裁修正