※ 本エントリ公開時点では"第55回"としていましたが、欠番を補ったため"第54回"に変更しました
前回はそもそもTime Machineってなんなのさ、というエントリを書きました。
今回はTime Machineがバックアップを保存するのに使用するディスク選びについて、気を付けなければならないことをいくつか紹介します。
基本に忠実に選ぶなら
基本に忠実なセッティングをするなら、バックアップ先は『外付けの装置』が適切。
ストレージの種類は?
耐久性・信頼性・経済性を優先するならハードディスク(HDD)、速度至上主義ならソリッドステートドライブ(SSD)という選択になるでしょう。
SDカードやUSBメモリなどもバックアップ先に指定することはできますが、記憶容量や価格のことを考えるとあまり現実的ではないと思います。
接続方法は?
これはMacに搭載されている端子に対応しているものであれば何でもOK。経済性優先ならUSB接続タイプ、速度優先ならThunderbolt対応のものを選びましょう。
適切なディスク容量は?
目安はバックアップを取ろうとするMacが内蔵しているストレージの総容量。
上図の場合だと約1TBということになります。
ただ、全体の6〜7割以上の領域を既に使っているならストレージ総容量と同容量では直ぐにバックアップ先が逼迫するので、総容量の2倍以上のものを選んだ方が賢明。
以上のことを勘案すると、最近は価格もすっかり熟れて来ているのでUSB 3.0対応の2TB〜4TB辺りを選んでおけばまず大丈夫じゃないかと思います。
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気を付けなければならないこと - ファイルの混在
Time Machine用にセットされたディスクは原則としてTime Machine専用として稼働するので、そのディスクに手動でファイルを放り込んではいけません🙅♂️
間違いなくトラブルの元になる……とまでは言えませんが、不測の事態を招かないためにも変なことはしないようにするのが鉄則です。
ちなみにうっかりファイルを放り込もうとしちゃっても、認証画面が現れるのでこの時点で「あれ?」と気づけるはず。キャンセルを押して離脱してください。
気を付けなければなないこと - パーティション(内蔵)
Mac内蔵のストレージを複数に分割して、そのうち一つをTime Machine用に割り当てて使っている人もいるかもしれませんが、これはお勧めできません。
別にパーティションを切ることも、うち一つをTime Machineとして使うことも、それ自体には別に問題はないのですが……
もし、Macのストレージそのものが何らかの理由で故障したとしたら?
物理的に壊れてしまう場合、あるいはデータ損傷が起きてストレージを認識できなくなってしまったら全てのパーティションがお陀仏となりバックアップを使うことすらできなくなってしまう可能性があるからです。
この使い方にもメリットがないわけではないし外付けとて壊れる可能性はありますが、道連れでデータを失うリスクを避けたければTime MachineはTime Machine用として単独の外付けストレージにバックアップを取るのが得策です。
気を付けなければならないこと - パーティション(外付け)
外付けのストレージもリスクを分散させるという点では上と同じなので、パーティションを切っていないストレージをTime Machineに使うのが理想。
パーティションを切りたいなら……:
- 未使用状態でパーティションを切ってからTime Machine用に設定する
- 初期化してからパーティションを切ってTime Machine用に設定する
のどちらかにしましょう。
最近のmacOSでは使用中のストレージを初期化しなくてもパーティションを切り直せますが、バックアップディスクの信頼性という点において若干不安なところがあるので避けたほうが無難です。