2018年5月28日追記:残念ながら本記事で紹介しました "filebank" は2018年6月17日をもってサービス終了となるそうです。本日5月28日より新規利用の受付も終了しています。もし消えると困るファイルをUPしている方がいたら期限までに退避させておきましょう。
オンラインストレージの "filebank" というサービスが誕生したようなので早速試してみました。
▶︎ 大容量ファイル無料オンラインストレージ filebank
オンラインストレージといってもいくつかの種類がありますが、このfilebankは宅ふぁいる便などのように一定期間保存しておくタイプになります。
従って用途的にはDropboxのような文字通りのオンラインストレージ(インターネット上のファイル置き場)というよりは、大容量ファイルの受け渡しなどを仲介する『一時預かり所』的なタイプになります。
それでは早速簡単な説明を。
未登録で100GBまで、認証を受ければ200GBまで
filebankを利用するのにユーザ登録をする必要はなく、この場合は最大で100GBのファイルを、3日・7日・14日の期限付きでストックしておくことができます。
100GBで足りない場合はfacebook、Twitter、Googleいずれかのアカウントでログイン(認証)を受けることで最大で200GBまで、3日・7日・14日・21日の期限付きでストック可能となります。
↓保管期限↓ | 未登録 最大100GB |
認証時 最大200GB |
3日 | ◯ | ◯ |
7日 | ◯ | ◯ |
14日 | ◯ | ◯ |
21日 | × | ◯ |
保管期限が過ぎると自動的にファイルは削除されるので "削除し忘れて放置……" という失態を招く心配はありません。
(´-`).。oO(そのため他者へ渡す場合は期限告知し、期限内にダウンロードしてもらう必要があります)
使用料は無料
ユーザ登録なし版も、そして認証版もともにサービスを利用するのに費用は一切かかりません。
もちろんファイルを受け取る側も無料で利用できます。
複数ファイルは自動でZip化
複数のファイルをアップロードするとfilebank側で自動的にZip形式に圧縮してくれる仕組みになっているので、個別にダウンロードすることもZip形式で一括ダウンロードすることも可能です。
動作環境
ウェブブラウザさえあればMac/Windowsはもちろん、iOS端末やAndroid端末からも利用することが可能です(動作条件)
とりあえずMacであれWindowsであれ、iOSだろうとAndroidだろうと最新またはそれに近い環境があれば問題なく使えると思って構わないでしょう。
使い方はとても簡単
filebankのウェブサイトにアクセスすると迷いようのない選択画面が現れるので、まずここで未登録で使うか、facebookなどで認証を受けてから使うかを保管期限とともに選びます。
▶︎ 大容量ファイル無料オンラインストレージ filebank
以下、未登録で使用する場合を例に説明を記します。認証サービス経由で利用する場合も認証プロセスを経る点を除けば基本的な使い方は同じです。
未登録版を使ってみよう
[今すぐ利用する]ボタンをクリックすると利用規約の確認画面が出るので、目を通したら "同意します" スイッチをONにして[filebankへ進む]ボタンをクリック。
その次に表示される画面がアップロード画面、下図の赤枠で示したところにアップロードしたいファイルをドロップすればOK(一個ずつでも、複数まとめてでもOK)
ちなみに4枚のスクリーンショット画像をアップロードした例がこちら。
この時点で既にZip圧縮は完了しています。
確認するには下図の赤点線で囲んだ部分を左へフリック(マウスボタンを押したまま左にスライド)します。
すると表示がこのように変わります。
この場合は "b48c4a" という名前のZipファイルが作成されています。
(´-`).。oO(ちなみにパスワード付きにすることも可能です)
他者にファイルを渡したい場合などはダウンロード欄に記されているアドレスを伝えればOKで、そのアドレスにアクセスすると……
こんな感じで表示されるので一括ダウンロードする場合は[ZIPファイルをダウンロード]ボタンを、個別ダウンロードする場合はリストのファイルをクリックすればOK。
ファイルをアップロードする側も、ダウンロードする側もWebブラウザさえあればOKですし、途中に面倒な操作も一切ないので数回使って要領を得てしまえばこの上なく簡単に利用できると思います。
気になる点がひとつ
2017年11月30日の時点でfilebankサービスにてアップデートが施され、以下に記した文字化け問題は解消されました。
システム担当の方々、ありがとうございました!( ´▽`)
macOS 10.13 High Sierra+Safariの環境で試したところ、日本語ファイル名のままでアップロードしたファイルはダウンロードした際に文字化けを起こしていました。
自分で使う分にはなんとかなると思いますが、他者にファイルを渡す、特に仕事絡みでファイルを渡すような場面では半角英数字のファイル名に置換してからアップロードするなどの工夫をした方が良いかもしれません。
[追記]
ファイルを個別にダウンロードした場合は文字化けが発生しないようです。
ひとくち感想
ファイルが文字化けしてしまうのは残念ですが、それを除けば好感触。
アップロード、ダウンロードともに好感触というのが率直な感想です。
大容量ファイルはまだ試していませんが今の所ファイルのアップロードもダウンロードも『遅い』と感じる場面はありませんでした。
それよりも何よりも、ユーザインターフェイスがとてもシンプルで分かりやすいのが最も嬉しくて評価したい点ですね ( ´▽`)
往々にしてこれらのサービスは味気のない無骨なデザインか、妙に色数が多く派手な割りには機能がイマイチなんてものが多いのに、filebankのインターフェイスは本当にシンプルでユーザを惑わすような表示もありません(広告は載っていますが無料で使えるのだから止むを得ないでしょう)
知り合いと大容量ファイルをやり取りする場面が年に何度かあり、これまではDropboxを使っていましたが今後はfilebankがメインになりそうな気がします。