Macで行える操作の多くは画面上部(左側)にあるメニュー項目に集約されていますが、多くの項目にはキーボードショートカットが割り当てられています。
キーボードショートカット……?(゜_。)?(。_゜)?
割り当て……?(゜_。)?(。_゜)?
初心者にはこの言い回しですら「なんですかソレ?」って感じだと思いますので、とりあえず本題に入る前にこの説明から始めますね。
キーボードショートカットとは
キーボードショートカットとは……
特定のキーまたはキーの組み合わせを入力(押す)ことによってメニュー項目などに記されている操作を実行する
というもので、下図のような感じ(黄枠内)で示されています。
余談(1)
一般的にはキーバインド、キーコンビネーションと呼ばれることもあります。
Windowsなどで言うところの "ショートカット" はMacで言うところの "エイリアス" に相当する別物です。
具体的には
先ほどの画像では "Safariを終了" という項目に対しては[⌘Q]と記されています。
まずはこういうものを……
"Safariを終了"というメニュー項目に[⌘Q]が割り当てられている
と表現しますので頭の片隅にでも入れておいてください。
で、この[⌘Q]というのは……
[⌘]キーとアルファベットの[Q]キーを同時に押しなさい
ということを表しています。
(´-`).。oO(同時に押すよりも[⌘]キーを押しながら[Q]を押す方が確実)
"Safariを隠す" なら[⌘]と[H]を押しなさい、ということですね。
余談(2)
この四つ葉のマークのような記号はcommand(コマンド)と言い、MacやiPad/iPhoneなどのApple製品でのみ表示可能なので、他の環境で化けてしまう(表示されない)ことを回避するためほとんどの場合は[command]のように文字で表します。
また私のブログのように[⌘Q]ではなく[command]+[Q]という風にプラス記号を用いて組み合わせを表すところも多いので合わせて覚えておいてください。
(´-`).。oO(ちなみに当ブログではキーの形をイメージして[]を使っています)
余談(3)
キーボードショートカットに登場する記号は以下の通り。
- [⌘]:commandキー
- [⌥]:optionキー
- [⇧]:shiftキー
- [⌃]:controlキー(稀に鉛筆記号が使われている場合もある)
効率を左右する必須のショートカット
初心者のうちは以下の5つを習得するだけでレベルが一つ上がるといっても良いでしょう。特にカットを除く4つは意地でも覚えておくことをお勧めします。
#01:[command]+[A]:すべてを選択
選択可能な位置にある対象"すべて" を選択します。
Select All(全てを選択)の "A" ね。
#02:[command]+[Z]:アンドゥ(Undo - 取り消し)
直前に行った操作をキャンセルし、一手前に戻ります。
[Z]キーが割り当てられているのは "使いやすい" から。
(´-`).。oO(ちなみに英語で "〜の逆" を意味する "un" が "do" の前に付いて "doしない = 取り消し" だよ)
#03:[command]+[C]:コピー
選択した対象を "コピー(複製)" します。コピー元は残ります。
Copy(複製)の "C" ね。
#04:[command]+[X]:カット
選択した対象を "カット(切り取り)" します。コピー元は残りません。
カット=切り取る=切る=ハサミ……Xがハサミに見えるんじゃね…|'ㅂ') 的な?
#05:[command]+[V]:ペースト
コピーまたはカットした内容を指定先に "ペースト(貼り付け)" します。
利便性を考慮しCopyやCutに隣接するキーの[V]を使用。
覚えておいた方が便利なショートカット
#06:[command]+[Q]:アプリケーションの終了
選択されているアプリケーションを終了します。
Quit(終了)の "Q" ね。
#07:[command]+[W]:ウインドウを閉じる
選択されているウインドウを閉じます。
[option]キーも組み合わせると開いている全てのウインドウを閉じられます。
(´-`).。oO(間違えて[shift]と書いてました、ごめんなさい)
Window(ウインドウ)の "W" ね。
#08:[command]+[S]:アプリケーションの保存
(´-`).。oO(間違えてタイトルを「アプリケーションの切り替え」と書いてました、ごめんなさい)
作成中のファイルなどを保存します。
Save(保存)の "S" ね。
作業効率が上がるショートカット
……も書こうと思ったけど長ったらしくなるので割愛。
知ってて損はないちょっとした特性
#09:[shift]を押しながらドラッグ・1:主に画像系ソフト
マウスやトラックパッドを使って普通に図形を描く(範囲選択を含む)と長方形や楕円が描かれますが、[shift]キーを押しながらだと正方形、真円を描けます。
#10:[shift]を押しながらドラッグ・2:主に画像系ソフト
ツールを使って直線や矢印線を普通に描くと自在な傾斜で描くことができますが、[shift]を押しながらだと45度単位で線を描けます。
#11:[shift]を押しながらドラッグ・3:主に画像系ソフト
選択されている図形などを移動する際に[shift]キーを押しておくと横軸または縦軸を固定したまま平行移動できます。
#12:[option]を押しながらドラッグ:画像系ソフト、音楽系ソフトなど
図形やリージョンを普通にドラッグすると移動ですが、[option]を押しながらドラッグすると複製を作ることができます。
この操作はFinderでも通用します。
まだまだあるけど
あんまり書いても覚えきれないと思うのでこの程度に留めておきます。
ここには書かれていないものでも、日頃から自分なりに「このメニュー項目を選択していることが多いな……」というものがあれば、その操作用のキーボードショートカットを覚えるだけでもかなり便利になるはずです(ショートカットがない場合もあるけど)。
ただ、必ずしもショートカットが便利というわけではなく、例えばマウスやトラックパッド主体の操作をしている最中なら手をキーボードに移してコマンドを入力するよりも、そのままマウス等でメニュー項目を選んだ方が楽な場合も多々あります。
逆にキーボード主体の操作をしている場合はマウスに持ち替えてメニュー項目を選択する方がまどろっこしいでしょう。
このあたりは何が正解ということはないので、日々Macを操作する中で自分なりの『ラクな』使い方を見つけてください ( ´▽`)