Macを操作する中で『複数のなにかを選択する』機会は普通にあると思いますが、そのやり方ってひとつじゃないんですよ、知っていましたか?
知ると知らないとではかなり効率に違いがあるので知ってて損はありません、是非覚えておきましょう。
なお、ここではFinder上での操作を実例に挙げて紹介しますが、Safariのブックマーク編集など他の『複数を選ぶ』状況でも通用するものが多いです。
連続して選択したい
リスト表示、カラム表示、CoverFlow表示の場合
操作快適度《★★★》:マウス・トラックパッドによるドラッグ
- 始点でプレス(クリックをしたまま)
- そのままマウスを下 or 上へ移動(ドラッグ)
- 終点でリリース(マウスボタンを離す)
これで始点と終点を含む複数のファイルを一気に選べます。
アイコンやテキストがない「余白」を使うのがコツです。
操作快適度《★★★》:マウス、トラックパッドによるクリック
- 始点でクリック
- 終点で[shift]を押しながらクリック
これで始点と終点を含む複数のファイルを一気に選べます。
(2) を繰り返して選択範囲を加えることも可能です。
操作快適度《★★☆》キーボードだけで操作
- 始点を選択
- [shift]キーを押しながら[▼]または[▲]キーで移動
カーソルキーを叩くごとに選択範囲が足されていきます。
アイコン表示の場合
操作快適度《★★★》マウス、トラックパッドによるドラッグ
- 始点となるファイル付近の余白でプレス(クリックをしたまま)
- そのままマウスを任意の方向に移動(ドラッグ)
- 終点でリリース(マウスボタンを離す)
右へドラッグする場合は始点の左側余白、下へドラッグする場合は始点の上側余白、右下へドラッグする場合は始点の左上の余白……というようにドラッグする方向とは反対側の余白をスタート地点の目安にすると扱いやすいと思います。
操作快適度《---》マウス、トラックパッドによるクリック
[shift]キーを押しながらクリックすることで一個ずつ選択を追加していくことは可能(後述)ですが、アイコン表示では前述までにあった始点と終点を含む区間全てを簡単に選ぶような操作はできません。
操作快適度《???》キーボードだけで操作
アイコン表示では[shift]キーを押しながらカーソル移動で複数の連続選択をすることは可能ですが、選択のされ方がイマイチよく解らない挙動を示します。
- [▼][▶︎]移動では意図した通りの選択ができる
- [▲][◀︎]移動ではよく解らない動きをする
例えば上記動画でBrotherフォルダを選択後[shift]を押しながら▶▶︎▼▼◀︎◀︎▲と移動するとIK Multimediaの赤いアイコンを囲むように "ロ" の字型で選択できそうなものですが何故かできません?(゜_。)?(。_゜)?
飛び飛び(飛び石)で選択したい
リスト表示、カラム表示、CoverFlow表示の場合
操作快適度《★★★》マウス、トラックパッドによるクリック and ドラッグ
- 任意のファイル、または範囲を選択
- [command]を押しながらクリック、またはドラッグ追加分を選択
- 状況に応じて (2) を繰り返す
選択済みの対象を[command]を押しながらクリックすると選択を解除することもできます(下記応用テクも参照)
操作快適度《---》キーボードだけで操作
キーボード操作だけで飛び石選択することはできないようです。
アイコン表示の場合
操作快適度《★★★》マウス、トラックパッドによるクリック and ドラッグ
- 任意のファイル、または範囲を選択
- [shift]または[command]を押しながらクリック、またはドラッグで追加分を選択
- 状況に応じて (2) を繰り返す
操作快適度《---》キーボードだけで操作
キーボード操作だけで飛び石選択することはできないようです。
【応用編】複合技
以下の動画は「除外」する操作の例です。
ここではアプリケーションフォルダに入っている64個のファイルのうちひとつだけを除外(63個を選択)する操作を紹介します。
[command]キーを押しながらのクリックでは選択を "追加" することができましたが、すでに選択済みの対象上で同じ操作をした場合は選択の "解除" になります。
なので、例えば月火水木金土日という7つのファイルがあったとして、そのうち水と土以外を選択したければ……
- [command]を押しながら月火、木金、日を選ぶ
- 全選択してから[command]を押しながら水、土をクリックして除外する
という方法が採れます。
どういう操作が効率的かは状況にもよるのでケースバイケースで対応できるよう、選択方法のバリエーションを覚えておくといいですよ。