日本時間の2016年6月14日未明に行われたWWDC 16(2016)の基調講演において、Appleが提供している各OSのメジャーアップデートがアナウンスされました。
詳細については既に各所で紹介されているので、個人的なコメントとともにそれぞれ短時間で概要が把握できそうなサイトを併記する形で紹介していきます。
watchOS
次期バージョンは "watchOS 3"。
起動時間の高速化やユーザインターフェイスの更新、ならびに車椅子を利用されている方にも対応できるような様々な改良が加えられています。
発表当時のTwitterタイムラインを眺めていた感じ、Apple Watchユーザには総じて好評なアップデート内容と言えそうです。
一般に向けた正式リリースは2016年秋頃とのこと。
tvOS
現行が "9.x" なのでメジャーアップデートなら次は "10.x" になると思いますが、私が聴き漏らしていなければバージョンナンバーは触れられていなかったので正確なところは不明です。
iOSデバイス向けのアプリ経由でのコントロール強化やコンテンツの増強、ダークモードの追加などが施されています。
Apple TVの利用者が少ないのか、どの発表においても会場の反応が薄かったのが少々気がかりではありますが……(^_^;)
一般に向けた正式リリースは2016年秋頃とのこと。
macOS(macOS Sierra)
現行が "10.11.x" なのでメジャーアップデートなら次は "10.12.x" になると思いますが、こちらも聴き漏らしていなければバージョンナンバーは明言していなかったと思うので正確なところは不明です。
名称はMac OS X(2001年〜)からOS X(2012年〜)へ、そしてmacOS(2016年秋〜)に変わることが正式にアナウンスされました。
これにより異質さを醸し出していた "OS X" という表記がiOS、tvOS、watchOSらと同じフォーマットに統一され、AppleがAppleたる所以のひとつとも言える『ハードとソフトウェアの統一感』が増したとも言えそうです。
最大のアップデート内容となりそうなのはSiriの実装で、基調講演でのデモンストレーションを見る限りは柔軟にいろいろな制御が可能になりそうです。
その他の目玉としてはiOSデバイスとの連携性の強化や、Apple WatchによるmacOSのアンロック(ログインパスワードなどを入力せずに済む)といったものが挙げられそう。
一般向けの正式リリースは2016年秋ごろを予定しており、ベータテスタ向けには7月頃から配布される予定のようです。
なお、macOS Sierraをインストールできる環境はMacBookとiMacがLate 2009以降の機種、それ以外のMacは2010年モデル以降となっています。
iOS
次期バージョンは "iOS 10"。
iOS 10ではボタンに触れることなくスリープ解除ができるようになったり、ユーザインターフェイスの洗練化などが行われているほか、SiriやマップのAPIが公開仕様になったことによる利便性の向上などが期待されます。
(´-`).。oO(端的に言うとApple以外の各社もSiriやマップを用いたアプリ開発が可能になったってことね)
しかし個人的に最大の変更点は『iOS純正アプリが強制表示じゃ無くなったこと』だと思います。
これにより株価.appなど使わないのに消せなかった純正アプリでも消すことが可能になったので、今までのモヤモヤが見事に解決されることになります(笑)
消せるのはiOS 10を導入したデバイスからで、消した純正アプリはApp Storeから再入手できる仕組みに変更されるとのこと。
なお、iOS 10をインストールできる環境はiPhoneがiPhone 5以降、iPodはiPod touch 6thのみとなっており、iPadはiPad(初代〜第3世代)、iPad mini(初代)が対象外となっています。
一般向けの正式リリースは2016年秋ごろです。