りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

【再掲】Macを使っていて特定のアプリに不具合が出たら?

 

アプリケーションの調子が悪くなったら?

※ 2008.06.01 のエントリー、一部加筆修正して再掲です

例えば入力に対する反応が悪い気がするといった繊細なことから、アプリケーションの起動に失敗することがあるといような重症な例まで、いわゆる不具合に遭ったらどうするか…。古来のMacユーザでは半ば常識となっている対処法があるので、知らなかった人はこの機会に覚えておくといい。

実はある程度の不具合はそれぞれのアプリケーションが使用している初期設定ファイルを消せば症状が治まってしまうことが多い。複合的な理由で発生している不具合などでは通用しない場合も多いが、試す価値はあるし覚えてしまえば呆れるほど簡単なので習得しておこう。

1)まずは以下に示すディレクトリにあるフォルダを探そう

Macintosh HD / ユーザ /(ユーザ名)/ ライブラリ / Preferences
[追記]OS X Lion ではoptionを押しながら "移動" メニューを開き "ライブラリ" へ

preferences_01.jpg

このPreferencesフォルダの所在を把握しよう。

----------これで対処法の修得度は[50%]:既に半分は習得

このフォルダが「初期設定フォルダ」で大抵のアプリケーションの初期設定(.plist)ファイルがここに入っている。

2)次に初期設定ファイルの探し方

Preferencesフォルダに入っているものは訳の分からないものに見えるかもしれないが、実はとても簡単。例えばAppleiTunesなら[com.apple.iTunes.plist]という名称でファイルが保存されている。ご覧の通り、大抵はソフトウェアデベロッパ名とアプリケーション名が組み合わされたファイル名になっている(拡張子はplist)。例外もあるが、概ねこのパターンに則っているので普段自分が使っているアプリケーションの初期設定ファイルがどうなっているか確認しておくと良い。

----------これで対処法の修得度は[80%]

3)最後に処置

処置といってもやることは簡単。見つけた初期設定ファイルをゴミ箱へ移動させ(これを一般的に「退避」と表現している)、その後アプリケーションを起動させるだけ。ある程度の不具合ならこれで解決する(もちろん解決しない場合もある)。あとは試しに少し使ってみて、調子が良いようであれば設定をやり直して作業終了だ。

ちなみに、アプリケーションを起動させた段階で新しい初期設定ファイルが自動的に作成されるが、この新しい初期設定をデスクトップに逃がし、ゴミ箱に退避させておいた初期設定ファイルをPreferencesフォルダに戻せばもとの設定に戻すこともできる(もし不具合が起きていれば不具合も再発することになるが)。

----------これで対処法の修得度は[100%]

言葉で説明するとどうしても長くなってしまうのだが、やっていることは『初期設定ファイルを逃がすだけ』というとても単純なこと。慣れないうちはテスト用のユーザアカウントを作成して、アプリケーションごとに初期設定ファイルを削除したらどういう状況になるか確認してみると良い。特にメールなど設定項目が多いものに関しては慣れが必要だ(Safariのブックマークは初期設定を捨てても消えないので大丈夫)。

なお、不具合の対処としてはまずディスクユーティリティを起動してディスクのアクセス権の修復などを先に行ってみるのが鉄則。これでも解決しない場合にここに紹介した方法を試してみよう。

もしこの方法でも問題が解決しないようであれば試しに別のユーザアカウントを作成して、そちらで問題のアプリを起動してみる。これでも問題が出るようなら上層のシステムレベルに原因が潜んでいる可能性が高く、問題が出ないようであればユーザアカウント内の初期設定ファイル以外に原因があると推定できる。