Mac OS Xに用意されていたファイルブラウズの方法は「アイコン表示、リスト表示、カラム表示」の3種類。Leopardではさらに「Cover Flow」によるブラウズが可能となった。
Cover Flowは既にiTunesでも採用されているブラウズ方式なのでご存知の方も多いと思うが、Finderでは下の写真のようにファイルのプレビューが立ち並び、これをパラパラとめくっていくような感じでファイルをブラウズできる機能。
例えば、PDFファイルや画像ファイル、あるいはWordなどの文書を扱う機会が多い人の場合、ファイル名だけでは内容を把握することが難しい場合もあり、こういう時にはプレビューが有るのと無いのとでは雲泥の差が出る。今までもファイルプレビューは可能だったがアイコンサイズに影響を受けたし、PDFや文書のように複数のページが有る場合は内容を確認するのにアプリケーションを起動させるしか無かった。
しかし、Leopardにはこの不便さを補うのに最適なQuick Lookという機能も加わった。これは文字通り、ファイルを即座にプレビューできる機能でアプリケーションを起動すること無く内容を確認できるというもの。PDFやWordのページをめくることも出来るし、動画を再生させることも可能。
こういう機能が備わると「実用的じゃない」とか「無駄な機能」だと酷評する人が必ず出てくるが、実用的かどうかは使う人次第。確かにいらないと感じる人もいるだろうけど、だったら使わなければ良いだけの話。多種多様なユーザがいる中で、多くの選択肢が与えられるというのは悪いことではない。
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# 2019年4月11日、本文体裁修正