りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

iTunes Music Store、誕生してから20年に思うこと

 

現在のiTunes Storeの前身、iTunes Music Storeが登場したのは20年前の2003年4月28日(現地時間)でしたので、本日で20周年を迎えたことになりますね。

本国に遅れること約2年、2005年の8月になってようやく日本でもiTunes Music Storeが利用できるようになりましたが、日本のAppleファン誰もが一向に朗報が訪れないこの2年間の日々にイライラしてました、笑

ちなみに「Appleファンが」と書いたのは、iTunes Music Storeを利用するにはMac OSの標準アプリのiTunesが必要だったから(Windows用はまだなかった)

2003年リリース当初はMusic Storeの名の通り音楽を専売とするストアでしたが、その後は時代が進むにつれ映画のレンタル/販売など対応コンテンツがどんどん追加。

しかし、iTunesが受け持つコンテンツがあまりに膨大になったためか、2019年のmacOS Catalinaリリースに合わせて音楽、映画/テレビ、ポッドキャストという風にコンテンツ別のアプリに分化され "iTunes" という名前のアプリも姿を消しました。

音楽の買い方を激変させたiTunes Music Store

例えばCDならアルバム単位(平均12曲前後収録)かシングル(平均2〜3曲収録)で購入するのが普通でしたが、iTunes Music Storeでは "1曲" 単位で購入できるようになりました。

それまではシングルCDが最小単位だったため、欲しい曲には否応なしにカップリング曲が付いて来る(表現に語弊がありますが😅)のが当たり前でした。それだけに "欲しい曲だけ" を購入できるようになったのは嬉しかったし、シングルCDに約700円払わずとも、1曲約150円で済むようになったのも喜ばれていたように思います。

( ˙-˙)。oO(ちなみに当時のiTunes Music Store USでは1曲0.99ドルが主流でした)

ネットで購入(ダウンロード)できる、1曲単位で買える、欲しい曲だけを買える、単価が安いなど従来とは全く違うメリットに溢れていたこともあり、iTunes Music Storeの登場を機に徐々に、でも急速にダウンロード販売市場が成長しますが、この事が「音楽の買い方」に大きな変化をもたらすことになりました。

音楽が作品ではなくモノに

例えば何曲も収録されているアルバムは、そのアルバムに与えた『世界観』を基にいくつも曲を作って、収録する曲の取捨選択をしながら並び順を考えるなど、実は私たちが思っている以上に手間暇の掛かっている作品です。

ひとつ解りやすい話をするなら、アルバムに収録されている曲と曲の間の無音部分は一般的には約3秒が設けられていますが、曲間の繋がりや聴こえやすさなど諸々を考慮して『無音部分をミリ秒単位で調整』しているアーティストもいるくらいです。

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しかし、1曲単位で買えるようになっちゃうと「作品に対するこだわりは無駄な努力」と言われているように感じてしまうアーティストもいたようです。

アルバムという一つの作品を一本の映画に例えるなら:

映画のシーンごとに購入できるようになったことでクライマックスシーンしか買ってくれなくなった……

みたいなことかと思います。

作品全体のストーリーではなく、特定の抜粋されたシーンだけが売れるのですから、アルバム制作サイドからしたらこのように熟考した世界観が蔑ろにされている、という切ない気持ちを抱いてしまうのは当然のことかもしれません。

彼らにしてみれば音楽が "作品" から "モノ" になってしまった瞬間かもしれません。

思いもよらぬ出会いが無くなる

ある単語の意味を調べるとき、今はネット検索するのが当たり前になっているかと思いますが、昔は辞書や辞典を開いて意味を調べたものです。

実際に辞書や辞典で調べた経験がある人なら全員共感してくれると思いますが、この辞書や辞典で調べる行為って必ずと言っていいほど『脱線』するんです。

下手すりゃ何を調べていたのか忘れるくらいに脇道に逸れるんですよ、だってページには意味を調べようとしている単語のほかにもゴッソリと単語が載ってるから。

でもその脱線が無意味かというと、実はちょっとずつ覚えていったりして語彙力が増すひとつの要因になってたりなんてことも多少はあるんです。

( ˙-˙)。oO(「鈴(すず)」を調べたら前後に載ってる「すすわたり」や「すずむし」を覚えた、みたいな)

アルバムを聴くというのもある意味では似たような部分があって、例えば12曲収録されているうちヒットしたのは2曲だけでも、他の10曲が駄作かといえば全然そんなことはなく、場合によってはヒットしている曲よりも遥かに自分の心に響く曲があることも。

( ˙-˙)。oO(ファンの間で言われる「隠れた名曲」なんかもこの類い)

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  • アーティスト:米米CLUB
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1曲ずつ買ってたらこのような偶然の出会いはまず起こらないので、毎回じゃなくても良いからたまにはアルバムで、しかもできれば "試聴もせずに" 購入してみて下さい。

きっと「あ!」という出会いがあると思うので、そんな時は友達にでも教えて「ドヤ」ってやって下さい、笑