クリップボードの履歴管理やスニペット機能を備える "Clipy.app" ですが、macOS VenturaにしてからMacを起動するたびに[ログイン項目が追加されました]の通知が出るようになってしまいました。
開発者曰くmacOSの仕様によるものなので仕方がない的なニュアンスで、いまのところ改善してくれそうな気配が感じられません(^-^;
起動時に表示されるだけの通知なのでその都度消せば良いだけの話ではあるものの、いちいちこの1秒程度の操作を強いられるのは素直言って面倒くさい……
そんな方は以下の回避方法をお試しください。
※ 2023年1月28日:内容を把握しやすいよう一部を加筆修正しました
Automatorさんの出番
Clipy.appの自動ログインを無効にする
ちなみに起動のたび(ログインのたび)に表示される通知がこちら:
この通知が出てこないように、まずは以下の手順でログイン時にClipyが起動しないように設定を変更します:
- Clipy.appの環境設定で "一般" の項目を開き『ログイン時に起動』のチェックを外す
- macOSのシステム設定から "一般>ログイン項目" を開き『ログイン時に開く』のリストの中に "Clipy.app" が載っていたらこれを選択して ボタンで削除
- 一度macOSのアカウントからログアウトして再ログイン
第一段階の準備は終わったので次に進みます。
Automatorでオートメーションを作る
以下の手順でオートメーション(アプリケーション)を作ります:
- Automator.appを起動
- 表示されたファイル選択ウインドウ左下にある[新規書類]ボタンをクリック
- 次に表示されたウインドウで "アプリケーション" を選択
- Automator作成ウインドウの左上にある検索欄に "アプリケーション" と入力
- 検索結果に "アプリケーションを起動" という項目が出てくるので、これをAutomator作成ウインドウ右側のエリアにドロップ
- ドロップしたボックス内にあるプルダウンメニューの一番下にある "その他…" を選択し、表示されたファイル選択ウインドウから "Clipy.app" を選択
- Automatorの "ファイル" メニューから "保存" を選び、"launch Clipy" など適当な名前を付けて作成したアプリケーションを保存
( ˙-˙)。oO(保存先はiCloudやDropboxなどのネットワーク先ではなく、macOSのユーザアカウント内にある書類フォルダ内がオススメです)
この手順で『Clipy.appを起動させるためのアプリケーション』が出来ました。
これで第二段階の準備も完了、次に進みます。
作成したアプリケーションをログイン項目に追加する
- macOSのシステム設定を起動
- 一般>ログイン項目と進む
- "ログイン時に開く" の項目リスト左下に設置されている ボタンをクリック
- ファイル選択ウインドウから先ほど作成したアプリケーションを選択
準備完了
これで全ての準備が完了しました。作業内容をおさらいすると:
- macOSにログインした際にClipy.appが自動的に起動しないように設定を変更
- Clipy.appを起動するためのアプリケーションを作成
- macOSログイン時に(2)のアプリケーションを起動するように設定
最後の手順
作成したアプリケーションをログイン項目に追加したら:
- Macを再起動
- macOSのアカウントにログイン
- Clipyが「システム起動時にClipyを起動しますか?」と尋ねて来たら、"次回から確認しない" にチェックを入れてから[起動しない]を選択
これで、macOSが "Clipyを起動させる" のではなく、macOSが "Clipyを起動させるためのアプリケーションを起動させる" という間接的な起動方法に置き換わり、これ以降は件の通知は出現しないようになるはずです。
もし相変わらず通知が出るようなら、Clipy.appの環境設定内にあった "ログイン時に起動" が再び有効にされていないかを確認し、もし有効になっているようなら無効に変更して下さい。