いつも拝読しているブログ "ふーてんのiPad" にこんな記事が載っていました。
Apple COOもApple製品が高い(高くなった)と言われている問題については認識しているようですね。実際高いもん……お値段据え置きアップデートもほぼないし……。
でも "高いから" 売れないんでしょうか。
もちろん高いよりは安い方が嬉しいけど、安けりゃ良いってわけでもなく……。
"高い" からではなく "割高" だから売れない
前に同じような趣旨でエントリしていますが、要は上記表題の通り。
大枚をはたくに値する商品だと思えれば(もちろん限度はありますが)我々ユーザはそれを欲しいと思うし、買おうとするわけです。
逆を言うと、払う金額に釣り合うだけの魅力が感じられなかったら、つまり割高だと感じてしまったら購入には慎重になるもんです。
最近のiPhone販売不振はまさにこれなんじゃないですかね。
だからと言って10,000円のiPhoneが望まれているかというと、そうでもない。100万円で買える新車のベンツが出るぞ言われても「(´ε`;)ウーン…」ってなるでしょ、同じ(笑)
プレゼン能力の低下
大抵の通販番組は途中で飽きてチャンネルを変えちゃうけど、なぜかジャパネットたかた(特に先代の高田明氏によるプレゼン)はついつい見ちゃうって経験ないですか?
これと同じことが今のApple、というかTim Cook政権からのプレゼンにも言えるんじゃないですかね。
高田社長のプレゼンって製品の売り込みというよりも、製品導入後の生活の変化などをアピールしていたように思うんです。
一般の方々にとって性能をアピールするのはあまり意味がなく、それよりも生活の向上などより実感しやすい情報をアピールした方が購買欲を刺激する、みたいな。
Steve Jobsのプレゼンもこれに似たようなところがあったので、ただ基調講演を聞いているだけなのにドキドキしたりワクワクしたのですが、Tim Cookになってからは専ら製品紹介に終始している感じでほとんど高揚感が湧いてこない……。
正直といえば正直なプレゼンかもしれませんが、普通の人にも魅力を最大限に伝えることに重きを置くとしたら良くも悪くも『暗示にかける』Steve Jobsや高田明氏のような手法の方が適していると思います。
テレビCMにしてもそう。
わかる人にしか伝わらない被写界深度の調整機能を訴求するよりも……
誰でも理解しやすい、感情に訴えかけるCMの方が魅力が伝わりやすいかと。