20年前今日、1998年の5月7日(米国時間)は故Steve Jobsによって初代iMacがお披露目された日。
20 years ago today, Steve introduced the world to iMac. It set Apple on a new course and forever changed the way people look at computers. pic.twitter.com/GbKno7YBHl
— Tim Cook (@tim_cook) May 6, 2018
まあ、初めて触ったApple製品がiPhoneとかいう世代にとってはどうでも良い昔話だろうと思うけど、あの日、あの時、Steve JobesがこのiMacを世に送り出していなかったら、現在のiPhoneもiPadも、そもそもApple自体が消えて無くなっていたかもしれない……という実は文字通り『Appleの救世主!』とも言えるのがこの初代iMacだったということくらいは知っておいてほしいものです。
そんなiMacの20年史を軽く振り返ってみました。
思い出補正満載かと思いますが、そこは大目にみてください、笑
第一期:iMac(1998年5月〜2002年1月)
スペックアップや外観のマイナーチェンジなどで4世代6モデルありました。日本では『おむすび』とも呼ばれ慕われていたのがこのiMac。
当時、パソコンといえばベージュ色であることに誰も疑問を抱いていなかったところに、Steve Jobsは『デザイン』を採り入れて世間に衝撃を与えました。
丸みを帯びた愛嬌のある形状、部分的に半透明素材を用いて内部構造をあえて見せるという斬新なアイディアなどが高く評価され爆発的な売れ方をしました。
今と違って手続きが若干煩雑だったインターネット接続も、iMacと壁面のモジュラージャック(電話線)を1本のケーブルで繋いだらあとは画面の指示に従うだけ……というユーザフレンドリな仕組みも人気の一因だったと思います。
一方、デザインを優先しすぎた付属のまん丸マウスだけは激しく不評でした、笑
他の要因もありますが、このiMacが爆発的な売れ方をしたおかげで傾きかけていた当時のAppleが息を吹き返して現在に至っているわけです。冒頭でiMacをAppleの救世主と言ったのはこのことから。
ちなみに日本ではみんなこのようなデザインのことを「スケルトン」と呼んじゃっていますが、厳密には「トランスルーセント」が正解で「スケル(透ける)トン」ではありません。
第二期:iMac(2002年1月〜2004年7月)
スペックアップやモニタサイズの変更などで5世代7モデルありました。日本では『大福』とか『フラワーロック』と呼んでる人が結構いたような気がします。
パソコンは大きくてゴツいというイメージを一蹴したのがこのiMacでしょうか。
後にも先にもマシン部分とディスプレイ部分を(一体型モデルなのに)分離させたデザインはこのiMacだけでしょう。
その近未来的な出で立ちや、当時はまだCRTが当たり前だったパソコンモニタに "液晶" を採用したのも斬新でしたね。
このようなデザイン優先の製品の場合、使い勝手がないがしろになっていることも珍しくありませんが、モニタの首振り機構が非常に秀逸だったためそういう点での不満は少なかったように思います。
(経年で角度固定が甘くなってディスプレイが少しずつ下がってくるという欠点もありましたが……)
第三期:iMac(2004年8月〜2007年8月)
スペックアップやモニタサイズの変更などで7世代13モデルあり、2006年3月までがPowerPC G5、2006年1月からはIntel CPUに変わっています。
第一期、第二期とそのデザインで人気を博したiMacですが、この第三期に至ってはデザインを賞賛する声は非常に少なかったような気がします。
特に圧倒的存在感を放つモニタの下側(Appleロゴがある部分)はかなり評判が悪く、あちらこちらで『アゴ』と揶揄する声が聞こえたように記憶しています。
また第二期iMacの秀逸な首振り機構からは考えられないほど自由のないスタンド構造(これは今も同じ)も不評だし、その筐体素材の特性などから本体に熱がこもりやすいという点も不評を買っていたように思います。
このように一期、二期に比べると愛着の湧きにくい製品だったせいか、おむすびとか大福といった愛称がファンから与えられることはなかったようです。
友人は『切り餅』と名付けていましたが、笑
第四期:iMac(2007年8月〜現在)
ディスプレイ周囲の処理、筐体の薄さなどの変更を経ているので厳密にはさらに3つくらいに細分化できると思いますが、基本的なデザインは2007年8月に登場して以来変わっていないも同然なのでひとまとめとします。
第四期からは当時MacBook Proで採用されていたアルミ削り出しボディが採用され、先代のポリカーボネイトボディに比べるとデザイン性が高くなりました。
そのお陰もあってちょっと下火気味だったiMac人気が復活します。
iMac 27-inch(Mid 2010)、iMac 27-inch(2017)と使ってきている割にあまり思い入れがないのか他に書くことが思いつかない……(^_^;)
それにしてももう11年も基本的なデザインが変わっていないというのはどうなんでしょうね……MacBook Proもそうですが……。
変わるのが是で変わらないのが否とは思わないけど、でも、こうやって変遷を見てみるとやっぱり「そろそろ飽きてきたんだけど……」みたいな気持ちは湧いてきますね。
次のiMacもやっぱりこのデザインのままなんでしょうか。