いよいよ数日後に控えているWWDC18ですが、毎年毎年この時期になると判で押したかのように出てくるのが新ハード発表の噂。
そろそろ気付きましょうよ……、
新ハードの発表があるのは……、
あくまでも……、
例外ってことにさ。
WWDCの主役はソフト
WWDC(Worldwide Developers Conference:世界開発者会議)というのは文字通りソフトウェア開発者を主体としたイベントなので、中身はほとんどはソフトウェアに関わるプログラミングやテクノロジーとかになる。
新しい映像編集ソフトができて、それに伴って新しい編集機材の紹介とかそういう形でのハードの関わり方はあるかもしれないけど、基本的にソフトウェアが主役。
新ハード発表は基本的に例外
でも過去にハードウェアが発表されたことは確かにあります。
あるんだけど、でもよくよく見ると発表されたハードの多くは単に機能や装備が向上したアップデート製品ではなく、ソフトウェアの進化に深く関連していたり、あるいは社運を左右しかねない大きな意味のあるアップデートであることが伺えます。
2005年、Intel CPUへの移行を発表
2005年のWWDCではこれまでMacで採用されていたPowerPC系プロセッサからIntelプロセッサに置き換わることがアナウンスされました。
CPUが変わればOSの設計も根幹から変わりますからソフトウェア的にはOSやそこで動作するアプリ達にとって大事件ですし、同時にハードウェアも別物になるので大事件。
ソフトウェアとハードウェアの間に大きな関わり合いが見えますね。
2008年、iPhone 3Gを発表
前年に初代iPhoneが発売され、2代目となるiPhone 3Gが発表されたのが2008年。
2G通信しかできなかったiPhoneが高速な3G通信に対応し、それと同時にiPhone OSも大きな進化を遂げました。
これもやはりソフトとハードの双方に大きな関わり合いが見えます。
その後2010年にはiPhone 4も発表されていますが、iPhone 4は初めてRetina Displayが採用されており、OSとそこで動作するアプリもRetina対応が必要になりますから、これもソフトとハードに大きな関わり合いがあることが伺えます。
というわけで……
WWDCが開催されるからといって必ずしもハードウェアが発表されるわけではなく、むしろハードウェアの発表がある方が異例と捉える方が自然なわけです。
Appleが関連するイベントですし、ハードが発表された前例もあるので期待感が膨らむのは理解できないわけではありませんが、何かが発表されるはずだと決めてかかるのは取り越し苦労でしかありません。
せっかくの機会に水を差すようなことを書いてしまいましたが、期待するなら……
macOSが劇的な変化を遂げるんじゃね? だったらそれに呼応する形で新ハードの発表もあるんじゃね〜の??
のような関連づけた形での期待を募らせた方が健全で楽しめると思いますよ。
例えば……
(´-`).。oO(macOS 10.14はタッチディスプレイに対応するから、タッチスクリーン搭載のMacBook Proが出ちゃったりしないかなぁ〜)
みたいな、笑
長いことMac miniがアップデートされてないからそろそろこの機会に……みたいな短絡的な希望は抱かない方が吉です(^-^;