頭がパンクしそうなほど盛りだくさんだった WWDC 2011 のまとめ
日本時間の6月7日午前 2 時、Steve Jobs CEO の登壇により WWDC 2011 基調講演がスタート。前回の登壇よりも更に痩せているのが気がかり。
まずはいつも通り簡単な業績報告的なものを Jobs 自身がプレゼン。
Phi Schiller 上級副社長に交代して、まずは Mac OS X の次期メジャーアップデート版 となる Mac OS X 10.7 Lion についてのプレゼンテーション。
250 以上の新機能のうち時間の都合上 Multi-touch Gesture ,Full Screen Apps, Mission Control, PhotoBooth, Mac App Store, Launch Pad, Resume, Auto Save, Air Drop, Mail.app の 10 タイトルを紹介。
[ABOUT]Mac OS X 10.7 Lion @ Apple.com (JP)
7月(発売日は不明)に Mac App Store でのダウンロード発売、価格は 2,600 円。
Mac App Store からの購入になる為、Mac OS X 10.6.6 未満の環境からは購入できません。事前に Mac OS X 10.6.6 以上の Snow Leopard をインストールしておいて下さい。動作環境は Intel Core 2 Duo 以降を搭載する Mac です。
なお、他の販売方法や Up-to-Date プログラムの有無は現時点で判っていません。
続いて iPhone ソフトウェア担当の Scott Forstall 上級副社長による iOS の次期メジャーアップデート版となる iOS 5 についてのプレゼンテーション。
200 以上の新機能のうち時間の都合上 Notification Center, Newsstand, Twitter (システムレベルでサポート), Safari, Reminder, Camera, Mail.app, PC Free, Game Center, iMessage の 10 タイトルを紹介。内容的には Mac OS X Lion よりもかなり濃い。
[ABOUT]iOS 5 @ Apple.com (US)
一般向けリリースは今秋の予定。
動作環境は iPhone 3GS, iPhone 4, iPad (1st, 2nd), iPod touch (3rd, 4th) となっていますが、全端末で iOS 5 全ての機能が等しく利用できるかは不明です。
開演から 80 分ほど過ぎて再び Steve Jobs CEO が登壇し、注目されている「iCloud」をプレゼンテーション。
デジタルデバイスの利用形態の時代変化において MobileMe は結果として『失敗』であったことを認めた上で、iCloud として『新しい "ハブ" 環境』を再設計。
これまでは Mac/PC がデジタルデバイスの心柱を担っていたが今後は iCloud が取って代わり、人は『同期』という作業から解放される事になる。
そして(小さな)One More Thing。
iTunes Match と呼ばれる機能で iTunes Store で購入したものではない(例えば手持ちの CD からリッピングしたもの) でも iTunes Store に在るものであれば iTunes Store で購入したものとして扱ってくれるサービス。
利用代金は年間 24.99 ドルですが当面は米国のみでの提供となる模様。
以上が WWDC 2011 で発表された主な内容。期待されていた新しい iPhone や MacBook Air の発表などはありませんでしたが、その分、久しぶりに WWDC の名の通り内容の濃い基調講演だったように思います。