iPhone 8……
2017年はiPhoneが登場して10年となる節目の年だから、ナンバリングも「7s」を飛ばして「8」というキリの良いものにして、10周年だから特装を施した記念モデルが発売されるんだってさ！
なんて話を最近あっちこっちで目にするのですが……
(´-`).｡oO(なんでそうなるの？)
記念モデルを発売した前例はほぼない
1997年にApple創業20周年を記念して"Twentieth Anniversary Macintosh"（スパルタカス）が発売されました。
* image from MacRumors
このモデルは当時の価格で7,499ドル（日本円で約90万円）というとてつもなく高額な製品でしたが、12,000台の限定生産と買える国が限定されていたこともあり多くの人が羨望の眼差しを向けていました。
とまあ、スパルタカスの話はWikipediaにでも任せるとして……。
▶︎ Twentieth Anniversary Macintosh - Wikipedia
Mac生誕30周年も平常と変わらず
2014年にはMac生誕30周年を迎え、Appleのサイトでもそれを祝う特設ページは設けられていました。
でも、それだけでしたよね。
サイトにちょっとしたギミックが仕掛けられていたりとか、特別なフォントが配布されたなんてことはありましたが……
スパルタカスに続く30周年記念モデルの販売はありませんでした。
(´-`).｡oO(もちろん30周年記念Macが販売されるに違いないって噂はありましたよw)
iPhoneも記念モデルは出ないでしょ
Appleの主力製品である（今は違うかもしれないけど）Macですら、その誕生日を祝った製品が生産・販売されたのは1997年の20周年記念Macitnoshのみ。
Steve Jobsが指揮を執っていたAppleにおいては「iMac」も会社を救った英雄のひとつだと言えると思いますが、10周年に当たる2007年に記念モデルが発売されたわけでもなければ、Appleのサイトでの祝福すらありませんでした。
2011年の夏にTim Cookが指揮を執るようになってからMac生誕30周年にあたる年を迎えていますが、前述の通りAppleがやったことは記念サイトを開設した程度。
iPhoneはそれらとは比べ物にならないくらいAppleに貢献している製品だから格別の扱いを受けてもおかしくない、という意見もあるかと思います。
確かにそれも一理あるとは思いますが、私から言わせれば初代iMacの貢献度に比べたらそれほどのものでもないような気がするのです。
何せ死に体同然だったAppleを蘇生させた製品なのですから。
(´－｀).｡oO(Steve Jobsの手腕も大きく影響していますけどね、それはそれとして)
節目的なアプローチはあるかもしれない
例えばiMacは1998年に登場し2007年に10周年を迎えていたことになりますが、いわゆるここで言っている『記念モデル』のようなものはありませんでした。
ただ、2007年に発売されたiMacはそれまでの「餅」とも言われていた白いポリカーボネート筐体から、アルミ削り出しの筐体へと大きくデザイン変更をしています。
* image from iMac Future concepts as seen from 2006
実際に10年の節目を意識したのかはわかりませんが、もしかしたらこの程度のアプローチなら今年発売されるiPhoneにもあるかもしれません。
既成概念を覆す開発力・発想力が今のAppleにも残っているのなら、想像もつかないいでたちで新しいiPhoneが出てくるかもしれません。
あるいは噂されているような曲面ディスプレイだとか、全面ガラスディスプレイだとか、有機ELディスプレイの採用だとか、物理ボタン全廃だとか、凡人が想像できる範囲の大型アップデートがあるかもしれません。
そういう『10年目の変身』に期待が募るところまでは私も同じで理解できるところではありますが、ここまで書いてきた通りの理由からこれが『記念モデル』という謳い文句でリリースされる可能性は無いと考えています。
ところで、もし10周年記念iPhoneが50~60万くらいで発売されたら買いますか？
【投票プリーズ】iPhone 10周年を記念する限定モデルが発売されたら買いますか？
— くじゃく (@kujax130) 2017年3月9日
