便宜上OS Xの写真.app(Photos)のアイコンをトップに貼りましたが、話の内容的にはOS XよりはWindows寄りかもしれません。
という前置きをしておいて、とりあえず以下の画像をご覧ください。
これは写真.app(OS X)用としてコンテナ化されているライブラリファイル "写真ライブラリ.photoslibrary" の中身をOS XのFinderで表示したものです。
矢印で示した3つのファイルにはあまり見かけたことがない拡張子「AAE」が添えられていますが、果たしてこれは何者なのでしょう。
結論の一部を先に言うとこの「.AEE」が付いているファイルは『サイドカーファイル』と呼ばれる類のファイルなのだそうです。
iPhoneで画像編集すると付加されるみたい
参考として以下の画像をご覧ください。
一番下に並んでいる三枚の画像はいずれもiPhone(iOS 9.2)の純正カメラで撮影した写真をOS Xの写真.appに取り込んだもので、左から順に……
- 単純に撮影しただけのもの
- カラーフィルターをかけて撮ったもの
- 単純に撮影後、写真.app(iOS)上で明るさや色温度などを弄ったもの
……となっていて、写真.app(OS X)上ではそれぞれに色味が違うのがわかります。
しかし、その上に表示させてあるFinderウインドウ内のプレビュー画像を見てみるとどうでしょう。
三枚目は少々判りにくいですが、二枚目は明らかに写真.app(OS X)上に表示されているサムネイルと色合いが違います……というか、他の二枚と同じ色合いですよね。
ということはつまり、Finder上では無加工の画像がサムネイルとして表示されている、ということになります。
でも写真.app(OS X)上では加工された状態で表示されているということは……
そう、ここで鍵を握っているのが前述した『サイドカーファイル』。
要するに、この例で言うとカメラで撮った画像はそのままの形で保存され、その画像に対してどういう加工が施されたか……というような情報が収められているのがコンビネーションとなっているサイドカーファイルの役割、ということになるようです。
その関係性からバイクの種類の一つであるサイドカーに準えたのでしょうね……かどうかは知らんけど (^◇^;)
OS Xユーザは意識する必要なし
というのも、このAAEファイルは "写真ライブラリ.photoslibrary" というコンテナ形式のファイルの中に収められているものなので、中身の覗き方を知らない限りはほぼ目にすることのないファイルだからです。
なのでOS Xユーザは「そういえば(AAEという拡張子がある)という話を聞いたことがあるような無いような……」くらいの認識で構わないと思います。
なお、おそらく写真.appはサイドカーファイルの存在も含めてデータベースで管理していると思うので、コンテナ内のファイルをFinderから直接削除するという操作はしないほうが良いでしょう。
Windowsユーザは場合によって現れることあり
iPhoneで撮影した画像をPCに転送した際に、場合によってはこのAAEファイルが目に見える形で表示されるかもしれません。
Windowsユーザにとっても馴染みのない拡張子だろうし、画像ファイルらしきファイル名なのに拡張子が違うことから何かトラブルが起きたのかと不安になるかもしれませんが、ウイルスなどの異常によって生じたファイルではないのでご安心を。
Windows環境においてのAAEファイルの処遇は各自の判断で良いと思いますが、邪魔くさくなければさほど容量を蝕むファイルでもないので残しておいても良いかもしれません。