まだ弱い……でもこれまでで一番使えるツールになったと思う!
OS X 標準のプレビュー.app を単なる画像ビューア程度にしか思っていない方も少なくないかもしれませんが、何代かの OS のメジャーアップデートを経たいまはなかなか使えるやつに進化しています。
なかでも注釈ツールに含まれている図形アイテムのうち直線、矢印、多角形、星型ツールがさらに便利に使えるようになっていたので以下に紹介します。
直線ツール、矢印ツール
図中に直線や矢印線を描くことができます。
青い点で直線(矢印)の始点と終点を決め、緑色の点をドラッグして線の曲げ具合を調整します(option キーを押しながら矢印キーを用いても調整ができます)
45度単位で線の向きを調節したい場合は shift キーを押しながら始点か終点の青い点をドラッグします。
ツールパレットを利用することで矢先の場所(直線の始点側or終点側、または両端)の選択ができるほか、直線を矢印に、矢印を直線に変更することもできます。
多角形ツール
正三角形から正十二角形までを描くことができます。
このツールによる正四角形はひし形で描かれます。正方形を描きたい場合は長方形ツールまたは角丸の長方形ツールを選択後、shift キーを押しながら青い点をドラッグしてください。
なお、角丸の長方形ツールはツールパレットからしか選べません。
星型ツール
図中に星型を描くことができます。
二つある緑色の点のうち外側の点をドラッグ(回転)させることで3頂点(3凸+3凹の6角形)から20頂点(20凸+20凹の40角形)まで描くことができます。
内側にある緑色の点は☆の鈍角(凹み)部分の調整に用います。図形の内側に押し込むと星型、外側へ引っ張ると多角形に変形させることも可能です。最大に膨らませるとほぼ円とも言える40角形になります。
手書き風の線で描くことも可能
図形はこのほかにも漫画などで用いられる吹き出し型を描くことができます。
また線種は OS X Yosemite のプレビューから『手書き風』で描くことも可能になりました。ツールパレットから選択することで点線で描くことも可能です(手書き風の点線は不可)
専用ツールには及ばないものの……
今回のアップデートで曲線を描けるようになったというのは地味に大きな変更だと思います。欲を言えば線を徐々に太く(細く)できたりとか線の縁取りができるといいのですが、そこさえ許容してしまえば十分に有用なツールに進歩してくれたと思います。
私は OS X Mavericks にしてからブログに載せる画像のほとんどはプレビュー.app を使っています。それでも Photoshop Elements などに頼らなければならないシーンは少なくありませんでしたが、今回のアップデートにより他社製品の力が必要になるシーンは結構減りそうな気がしています。
プレビュー.appを見くびっていた方(笑)ちょっと試してみてください♪