りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

え?MacでWindows?

 

そもそも「Macってなに?」と思っている人もいたりして(汗)

私たちが使うパソコンには "OS(Operation System)" と呼ばれる基本ソフトが入っています。一般に広く知られているのは Microsoft 製の[Windows]と呼ばれるもの。これ以外にも幾つかありますがその中でも比較的有名なのが Apple Computer 製の[Mac OS]。

それぞれの OS は根本から全く異なるものなので、Windows に対応しているパソコンに Mac OS を入れることは出来ませんし、Mac OS に対応しているパソコンに Windows を入れることも出来ません。これがパソコンの世界にあった『今までの常識』です。

しかし、Apple Computer が先日公開した Boot Camp はこの常識の一部を覆すもので、Apple Computer 製のパソコンで Windows を動作させることが可能となります。

では、Mac 本体に Windows を入れられる事にどういう意味があるのか。主な要素を挙げてみると、次のようなものになります。

  • マシンの設置場所(スペース)が1台分で済む
  • 周辺機器も1台分で済むのでその分の場所も浮く
  • Win OS を買うだけで済むので、Win 機を買うほど費用はかからない
  • デザイン等が気に食わない Win 機を我慢して使う必要がなくなる
  • 出先の環境を気にする事無くノートパソコンを持ち歩く事が出来る

ご存じない方も多いかもしれないが、Mac 環境で仕事をしている方たちの多くは Windows 共存を余儀なくされています。上に書いたものはそういう人たちが常日頃直面している悩みですが Boot Camp の登場によりかなり改善される見込みが出来たわけです。

また Virtual PC のような仮想環境ではなく、ネイティブでの動作なので速度も機能もそこらの Win 機と遜色ありません。

そこまで Mac OS を使う事が不便なら始めから Windows を使えば良いのに……と思われるかもしれませんが、それは違います。

我々が Mac をチョイスするのは「好きだから」です。

日本人なのに洋楽好きだったり、国産車の方が経済的なのにベンツをこよなく愛したりする人と似たようなもの。逆を言えば、そういう人にとって Windows は魅力的でもなんでもないただの[モノ]。使う気になれないものは基本的に買わない、という至極当然の選択をしているにすぎません。

さて、次のような事を思っている Windows 遣いさんがいるのでは?

『Mac ってウイルスなどの心配がないって聞いたことがある。ということは、Mac OS は使わないにしても Mac に Win を入れて使っていれば安全なんでしょ?』

答えは...ノー!

ウイルスなどの外敵の種類にもよるが、一番の問題点は OS やアプリケーションが抱えている脆弱性です。つまり本体がなんなのかではなく、動作している環境がなんなのかが肝なので Windows を使う以上は本体が何であろうと関係ありません。

よって、Mac で Windows を使う場合もネイティブの Win 機を使用する場合と全く同様に安全対策を施さなければなりません(もちろん Mac OS の方も脅威は少ないですが対策はしておくべきです)。

なお、Mac OS 側から Windows 領域のファイルは全て扱う(見る)事が出来ますが、Windows で起動した場合は基本的に Mac 側の領域は全く見えません。つまり Mac OS で起動しても Windows 側の Office 書類は開く事が出来るけど、Windows で起動した場合は Mac 側の Office は開くどころか所在も見えない、という事(ここで挙げた Office はあくまでも例です。その他、互換性のあるファイルでも同様)。

これは Mac OS は Windows のフォーマットに対応していて、Windows は Mac OS が採用しているフォーマットを全く理解できないという致命的な仕様差に依るものです。ちなみに、Windows マシンに Mac OS を入れることは現段階では不可能。将来的にもそれが可能となる見込みはほとんどない、と言えると思います。

さいごに…、

とはいえ Mac 本体の画面に映し出される Windows って、やっぱりカッコ悪いな‥

# このエントリは旧ブログからインポートしたものです、一部リンク切れしている場合があります