macOSは多くの言語環境に対応しているのでフランス語やロシア語などのメジャーな言語以外にもマオリ語とかヒンディー語などあまり広く知られていない言語での入力にも対応しています。
そんな(我々日本人から見た)各種外国語に混じって異彩を放っているのが……
- アイヌ語
- Unicode 16進数入力
の二つ(と決めてかかってみるw)
いずれも別に最近のmacOSで使えるようになったわけではなく、結構前からmacOS(Mac OS X)に標準で備わっている入力方法です。
どれだけの需要があるかは知りませんが、例えばアイヌ文学やプログラムの仕事をMacでしていたのにこれらの入力方法があるなんて知らなかった……なんてのはちょっと勿体無い話かもしれませんので、この機会にちょっと触れてみると良いかもです。
以下機種依存性のある文字をいくつか使っているので環境によっては文字化けなどが起きるかもしれません、ご了承ください(macOS、iOSは大丈夫なはず)
言語(入力ソース)の追加方法
システム環境設定>キーボード>入力ソース、を開きます。
ウインドウの左下にある[+]ボタンをクリックします。
降りてきたシートの左側に言語リストが載っているので、ここから追加したい言語をクリックで選択後、右下の[追加]ボタンをクリックします。
アイヌ語の場合:
Unicode 16進数入力の場合:
追加された入力ソースはメニューバーの右側にあるIMアイコンから確認できます。
入力方法:アイヌ語の場合
アイヌ語モードを使用します。
文字入力の仕方は概ねローマ字入力に則っているのでさほど難しいことはないのですが、そもそものアイヌ語を知らないとカオスです、笑
叩くキーと入力される文字の対応はApple公式サポート文書で紹介されているので、まずはこれに慣れることから始めないとですね。(その前にアイヌ語の勉強ですが)
例えば "空" は「ニㇱ(ニ、小さいシ)」と書くそうですが、これは……
- n, i, s(returnで確定)
(´-`).。oO(上記カンマは便宜上のもの、入力するのは英字のみでOKです)
"天気が悪い" は「シㇼウェン(2文字目は小さいリ)」と書くそうなので……
- s, i, r, w, e, n(returnで確定)
で変換されます。
なおアイヌ語モードで入力された文字はAppleのOS(macOS、iOS)の中であれば互換性が保たれていると思いますが、相手がWindowsやAndroidの場合は意図した通りで伝わらない可能性があるので気をつけてください。
入力方法:Unicode 16進数入力の場合
Unicode 16進数入力モードを使用します。
optionキーを押しながら4桁の16進数を叩くことで文字が入力されます。例えば……
- 8349, 5F45, 525B
(´-`).。oO(上記カンマは便宜上のもの、入力するのは英数字のみでOKです)
と入力すると「草彅剛」に変換されるはずです。
プログラマだったら「おーっ!」か「そんなモード使えねぇよ……」のどちらかでしょう、きっと、笑
私はHTMLとCSSしか知らないので、この16進数入力がどういう場面で活躍するのか想像することもできませんが、使えると思った方は是非ご活用ください(^-^;