macOSの "エイリアス" という機能を知っていますか?
いまやキーボードショートカットまで剥奪されてしまっていますが、かつてのMac OSの頃まではcommand+Mで使えた頼られる便利機能だったんですよ (^◇^;)
エイリアスとは
Aさんと、モニタに映っているAさん……この映っている方がエイリアス。
(´-`).。oO(イメージ、ね)
Dockの働きがこの "エリアス" を理解する好例で、例えばDockに登録されているSafariアイコンをクリックするとDock上のSafariが起動した様に見えますが、実際に起動しているのはアプリケーションフォルダ内に保存されているSafari.appです。
この様に本体ファイルと同じ役割を果たすものをエイリアスと呼びます。
複製との違い
例えばアプリケーションフォルダ内にあるSafari.appの複製を作り、これをデスクトップ上に保存したとします。
このSafari.app(のコピー)をダブルクリックすると、起動するのはこのコピーの方でアプリケーションフォルダにある方のSafari.appではありません。
この様に元のファイルやフォルダとの間で常に連動するのがエイリアスで、複製にはこの様な関連性は一切ありません。
エイリアスをモニタ映像に喩えましたが、複製はいわば一卵性双生児の様なものと言えるかもしれません。
エイリアスの場合、姿は2つ見えていても実体としては1つだけですが、複製の場合は見えている2つの姿はどちらも実体でそれぞれが独立したものになります。
エイリアスの作り方
エイリアスは任意のファイルまたはフォルダを右クリックして表示されるコンテキストメニューから作成することができます。
作成されたエリアスファイル(フォルダ)は "〜のエイリアス" という名前が付けられ、アイコンの左下に黒い矢印が付加されます。
エイリアスはあくまでも元ファイルの『代理』みたいなものですから、エイリアスを削除しても元のファイルが失われることはありません。
ただしエイリアスがフォルダの場合、そのエイリアスフォルダを削除する分には問題ありませんが、エイリアスフォルダを開いた中身を削除するのは元フォルダの中身を削除することになるので注意が必要です。
使い方は自由
macOSではエイリアスと呼んでいますが、同じ働きを持つものをWindowsではショートカットと呼んでいます。
つまり「短絡路(近道)」がこのエイリアスの主な役割と言えます。
なので例えば……
書類フォルダの奥底に保存したファイルへアクセスする機会が増えたので、とりあえずエイリアスを作成してデスクトップに置いておく
とか……
特定のファイル(フォルダ)にアクセスしやすくするため、複数箇所にエイリアスを作成して置いておく
といった使い方が考えられますが、発想次第で色々な使い方ができると思います。