macOS Big SurにしてからMacの起動に時間が掛かるようになったという話は割とよく目にする症状で、これは私も経験していてmacOS Big Sur 11.3 Beta 2が入っている現在も未解決のまま。
そしてこれとは別にいま困っているのが表題の件。
今回はこの現象に抗う(無駄な抵抗とも言う←)方法を紹介します。
どういう現象か
症状
日本語の入力(キーに対する反応)が異常に重い、例えば:
- "sapporosi" とキーを叩いてから "札幌市" の変換候補が表示されるまでに約15秒
といった具合。
発現条件
アプリケーションを起動した直後からの約20秒間に発現し、時間経過後は平常。
ただし発現するのはアプリケーション初回起動時のみで、Macの電源を切らない限りは同じアプリケーションで現象が再発することはない。
なお発現するのは日本語IM使用時のみで、他言語では不明だが少なくとも英語(英字)環境では症状の発現は確認できなかった。
対処法
意味があるのかないのか判らないけど、一応この手順を実施すると日本語入力激重現象は気にならない程度の改善するような気がしています。
- アクティビティモニタ.appを起動
- モニタウインドウ右上の検索欄に "日本語" と入力(引用符は不要、漢字3文字のみ)
- "日本語入力プログラム" が表示されると思うのでこれを選択
- ツールバーにあるバツボタン(○の中に✖️があるやつ)をクリック
- 確認ダイアログ(下図)が表示されるので "終了" をクリック:強制終了でも可
手順(5)以降は日本語の入力が出来なくなりそうに見えますが、ボタンをクリック後ほどなくして日本語入力プログラムは自動的に再起動するので心配はいりません。
まとめ
上記の手順を実施するにしても相応の時間は食うので、日本語入力がままならない約30秒間をやり過ごすのと大差ないように思えるかも知れません。
ただ、この現象はアプリケーションを(初めて)起動するたびに発生しているので、メールだ、Twitterだ、テキストエディットだ、Pagesだと複数のアプリケーションを常々使うとなればその都度(初回起動時のみ)約20秒待たされることになるのでチリツモです。
だったら、Macを起動してFinderが落ち着いた頃を見計らってまず最初に上記手順を済ませてしまえば、それ以降はどのアプリケーションも起動直後からスムーズに日本語の入力ができるはずので使用するアプリケーションが多ければ多いほど時間の節約に繋がるはず。
実際、当方の場合は毎回Mac起動後にSafari、Chrome、Firefox、Mailの4つを起動させるので合計で80秒程度は日本語入力安定待ちに費やされていますが、上記手順(所要時間約10秒)を行うことで差し引き70秒程度は節約できた計算になります。
ただ、何秒節約できるかよりも、アプリケーション起動直後からスムーズに日本語入力ができるという、出来て当たり前のことが当たり前に出来るようになることでストレスフリーになった効能の方が遥かに大きいです。私の場合は、ですが。
おことわり
macOS Big Sur 11.2が正式リリースされるまでは、上記の問題解決を確認するために逐一OSのクリーンインストールを試していましたが、macOS Big Sur 11.3 Beta以降はクリーンインストールに疲れて(苦笑)確認していませんのでもし既にOS側で修正済みでしたらご容赦ください(^-^;