macOS Big Surをインストールしたのは良いけれど、インストール直後は快適だったから良いけれど……何故か日を追うごとに速度(操作に対する反応など)が悪化。
この事については先月中旬のエントリでも触れました。
で、この時は一応解決(一部の症状については許容)していたのですが、やっぱりどんどん速度が下がって来て、ついに実用に耐えられない状況まで悪化し堪忍袋の緒が切れた。
もちろんそれまでの間、暇さえあれば解決を色々と試みてはいたんですが、結局のところクリーンインストールする以外の答えを見つけられず……
(´-`).。oO(尤も、原因を特定できるほどの知識はないので、もっぱら経験と勘を頼りにした模索でしかなかったんですけどね……)
だけど……
クリーンインストールしたのに……
(:.;≖;益;≖;.)ガルルルルrrr
状況例と自己分析
ちょっと長くなりますが参考までに試行(トラブルシュート)の履歴を紹介しておきます。なお、クリーンインストール後はTime Machineなどからのデータ復旧は一切使わずに環境を整え直しています。
また、アクティビティモニタを見る限りはディスクアクセスの頻発やメモリ不足といった速度低下の原因を示すような一般的な兆候は確認できませんでした(見落としの可能性大だけど)
詳しい方はログを参照するかと思いますが、当方はその知識がないので確認していません。
起動が遅い
症状
電源投入後、ログイン画面が現れるまでの時間はmacOS Catalinaの頃と比べて2倍近くかかっている印象
対応と結果
- 通常起動後にディスクユーティリティを実行:変化なし
- リカバリーモードでディスクユーティリティを実行:変化なし
- マウスとキーボード以外の周辺機器を外して起動:変化なし
- クリーンインストールを実行:起動に要する時間に大きな変化見られず
ログイン後、安定するまでが遅い
症状
ログイン画面を通過後、マウスやキーボードの操作に遅延なく反応するまで(安定するまで)に要する時間がmacOS Catalinaの頃と比べると10倍(2〜3分)かかっている印象
対応と結果
- 通常起動後にディスクユーティリティを実行:変化なし
- リカバリーモードでディスクユーティリティを実行:変化なし
- マウスとキーボード以外の周辺機器を外して起動:変化なし
- セーフモードで起動:変化なし
- セーフモードで起動したのでキャッシュが消えているが…:改善見られず
- Wi-Fiをオフにしてネット接続を離断:変化なし
- クリーンインストールを実行:最初のうちは快適だが日増しに悪化
- 初期アプリ以外をインストールしない:実用状態とは言えないので未検証
- macOSに別アカウントを作成して確認:別アカウントでも同様の症状を確認、ユーザフォルダ以下に原因がある可能性は低い
アプリケーションの起動が遅い、動作が不安定
症状
メインブラウザのSafariの場合、macOS Catalinaの頃はDockアイコンがワンバウンドするだけで起動していたが、macOS Big Surにしてからは5バウンド以上する(時間が掛かる)ようになった。
また、Mail.appは起動直後にハングアップすることが多く、こうなるとMacを再起動するかmacOSのアカウントに再ログインする以外に回復方法がなかった。
対応と結果
- 通常起動後にディスクユーティリティを実行:変化なし
- リカバリーモードでディスクユーティリティを実行:変化なし
- セーフモードで起動してキャッシュを消去したあと:変化なし
- クリーンインストールを実行:Mail.appの症状は即再発
文字入力の反応が悪すぎて使い物にならない
症状
アプリケーションを起動して数分〜10分程度の間、文字入力の反応が著しく悪く実用に耐えない。例えば "りんご" だと "r i n g o" の5文字を打ち終わるまでに約5秒掛かる。
この症状はアプリケーションを問わず、例えばSafariだけではなくFirefoxでも見られた。
対応と結果
- 日本語入力IMの強制終了(自動的に再起動):変化なし
- クリーンインストールを実行:インストール完了直後より再発
ここまでの大雑把なまとめ
ひとことで言うと『クリーンインストールしても再発』というのだから非常に厄介。
バックアップファイルを利用してでの再発ならさもありなんと思えるんだけど、バックアップを利用していない(1Passwordのデータなどクラウドからの吸い上げし直しはあるけど)にも関わらずだからなお厄介。
こうなるとBig Sur自体に問題があると言えそうなんだけど、同じような症状を訴える声は多数見かけるものの全体を見ると不具合を訴える声は "一部" に限られている印象。
あるいは自身のMacにメカニカルトラブルが起きている可能性も否めないけど、状況を見る限りはゼロとは言えないけど可能性は低そう。
ただ……
Fusion Driveが怪しい?
いろいろな情報を見て回ると、非常にざっくりとですが "Fusion Drive" を搭載しているユーザに同様の症状を訴える声が偏っている印象を受けました。
逆を言うと、HDDオンリーやSSDオンリーの起動環境で同様の症状を訴える声はあまり見かけなかった、ということになるのですがこの辺りは検索の仕方によって生じる偏りなどもあるかもしれないので正確なところはよく判りません。
Fusion Driveが関係あるとしたら、Big Surから必須となった起動ディスクのAPFSフォーマットにも原因がある可能性もありそう……と何の根拠もなく考えた私は次にとあることを試しました。
ここまで長くなってしまったので、これについては次回、簡潔に紹介します。