昨日(2020年11月13日)リリースされたmacOS Big Sur(v11.0.1)を早速導入。
リリース直後はサーバトラブルか何かがあったようでダウンロードもままならない状態がしばらく続いたようですが、私がインストールに取り組んだ昨日の午後には特に問題もなくスムーズに手順が進みました。
以下、macOS Big Surを導入する際のことなどをざっくりとですが書き留めておくので、これからインストールをしようとする方に何か参考になる話があれば幸い。
macOS Big Surインストール前の状況
MacはiMac 5K (2017) これ一台のみの所有なので、サブ機にテスト導入とかではなくいきなりメイン機にぶち込みます。
( ˙-˙)。oO(ちなみにスペックはIntel Core i5 3.4GHz, 24GB RAM)
インストール前のOSはmacOS 10.15.7で追加アップデートを適用済み。
Appleのベータテスターに登録はしているけど、macOS Big Sur Public Betaの初版をインストールした際にシステムが "わや(北海道弁)" になったためCatalinaに戻し、
その後はBig SurのBetaを入れることなく昨日の製品版導入に至っています。
通常手順となる上書きインストールを敢行
いつもなら新しいOSはクリーンインストールをするのですが、今回は通常手順の上書きインストールを行ってみることにしました。
手順としては何も難しいことはなく、ソフトウェア・アップデートにBig Surが出ている旨が通知されていると思うのでその指示通りに操作を進めていくだけです。
今回のBig SurはApple Silicon搭載Mac向けのリソースも抱えているのでダウンロードされるファイル容量はCatalinaの倍近い大容量です。
ダウンロードからインストール完了まで、計測はしていませんが滞りなく順調に概ね1時間ちょっとで終わりました。
上書きインストール完了後の感想
メールやウェブ閲覧など、さらっと一通りの操作感などを確認したところ概ね好感触。OSの外観が変わっているのでダイアログが見づらいなど気になるシチュエーションがしばしばありましたが、これはまあ慣れの問題かな、と。
ただ、気になった点が2つ。
Macの起動が遅い
電源を入れるとアップルロゴが出てプログレスバーが進む画面が出ると思いますが、macOS Catalinaの時と比べると2倍近い時間がかかっている印象を受けました。
ディスクユーティリティでFirst Aidを実行したり、セーフブートでキャッシュを消したり、リカバリーモード上でFirst Aidを実行したりもしましたが改善せず。
(´-`).。oO(ちなみにBig Sur導入直前にも同様のメインテナンスを実施しています)
でもまあ、この起動の遅さはまだ許容範囲だったのですが……
ログイン完了から使用可能になるまでが異様に遅い
こっちの方が圧倒的にストレスでした。
キャッシュ消去後の初回起動はログインが完全に終わるまで時間が掛かって当然なのですが、どうやらそういう問題ではないようで何回再起動しても待たされる。
ログイン画面を通過後、これまでのCatalinaでは10〜15秒くらいで普通に使える状態に落ち着いてくれたのですが、Big Surにしたらこの10倍(2〜3分)はゆうに待たされた印象。
画面の表示過程を見ているとDropboxや1Passwordなどのログイン項目が足枷になってるような気がしないでもないけどよく分かりませんでした。
( ˙-˙)。oO(ちなみに"落ち着く"というのはデスクトップ上のアイコンが全て表示され、ログイン項目の起動も終わって通常の状態、いわばアイドル状態に辿り着いたことを指しています。また、Catalina環境時に何度かSpotlight Indexの再作成を実施していますが、この処理が原因でもたつくことは一度もなく、後述しますがクリーンインストール後、つまりSpotlight Indexの作成が絶対に発生しているはずの状況でもモタつきは見られなかったので、上書きインストールした際のもたつきとSpotlgihtに直接的な因果関係はないように考えています。)
結局クリーンインストール
ログインに待たされることさえ凌げば普通に使えたんだけど、やっぱりCatalinaと比べて10倍近い時間待たされるのは私の精神衛生上宜しくないので、手間がかかって面倒くさいけどクリーンインストールをすることに。
ちなみにTime Machineを使っていますが、クリーンインストールを実行する際にはTime Machineからの復元は一切行わないのが私のこだわり。
(´-`).。oO(とにかく徹底的に古い環境ファイルなどの持ち込みを排除したいため)
Big Surインストール済みのiMacをリカバリーモード(起動時にcommandとRを押下)で起動させたら以下の手順を:
- ディスクユーティリティでMacの起動ディスクを消去
- ディスクユーティリティを終了しOSのインストール手順に移行
- インストールが終わったらiCloudのログイン設定などを入力しつつ、Time Machineなどからのデータは持ち込まない設定で手順を進行
- 起動が終わったらMac App Storeからアプリを再ダウンロードしたり、外部に退避させていたファイルをもとあった場所に戻すなどの復元作業を地味に進める
といった感じで、私の環境だと正味2〜3時間は掛かりますが、これでフレッシュなBig Sur環境が整います。
クリーンインストール後の感想
Macの起動速度
それでもCatalinaの時に比べたら遅くなった印象ですが、体感的にはそれも「数秒」の話なので、上書きインストールの時に比べたら解決したも同然といったところか。
ログイン完了から使用可能になるまでの時間
こちらは劇的に改善しました。
上書きインストールした時は120秒前後も待たされましたが、クリーンインストール後はCatalinaの頃とほぼ同じ20秒待たされる程度で落ち着く状態に。
なお、クリーンインストールなのでDropboxの再同期の間は待たされることになりますが、これはバックグラウンドで進行するプロセスなのでログイン時の遅さには直接関係ないと思われます。
外部機器などとの互換性の不安
上書きインストールだとプリンタドライバなどは基本そのまま持ち越されると思いますが、クリーンインストールだとこのあたりはふりだしに戻される事になります。
当方の環境の場合、ブラザーのインクジェット複合機(DCP-J957N)を使っているのですが、プリンタについてはBonjur経由のワイヤレスプリントはクリーンインストール後でも問題なく使用できました。
またスキャナについてはmacOS標準のイメージキャプチャ.appを使うようにしているので、ブラザーのHPからドライバを入手することで今まで通り使用可能になりましたが、
( ˙-˙)。oO(HP上にBig Sur対応ドライバは無いけど、macOS 10.15用でいけました)
メーカー等が配布するドライバに強く依存する機器がある場合はBig Surへの対応状況を事前にちゃんと確認しておかないと痛い目に遭うかもしれません。
iPhoneとの連携も特に問題なし、外付けHDD数台もUSBメモリも(当然ですが)問題なく使用できています。
あとはSteamのゲームがいくつかあって、こちらは互換性に若干の不安がありますがこのエントリを書いている時点では未確認です。