唐突に発表された新しいMacBook Air(2020)は従来モデルよりもSSD容量が倍増されたり上位機種のMacBook Proと同じシザー式のキーボードに回帰するアップデートが行われているにも関わらず、エントリーモデルでは104,800円(税別)へと値下げされたおかげでMacBook Proと同じ……とまでは言わないけど、そこそこ近い性能を安価に手に入れられるようになった気がします。
そこでどの程度の違いがあるのかをごく普通のユーザが実感しやすいだろう点に的を絞って比較してみようと思います。
ノーマル状態での比較
まずは吊るしの標準状態でCPUのコア数とクロック数が最も近い者同士を比べてみます。
MacBook Air (2020) | MacBook Pro 13" (2019) | |
CPU | 1.1GHz Quad Intel Core i5 |
1.4GHz Quad Intel Core i5 |
メモリ | 8GB 最大16GB |
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画面サイズ | 13インチ Retina 2,560 x 1.600 pix |
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ストレージ | SSD 512GB | SSD 128GB |
最大稼働時間 | 11時間 | 10時間 |
Touch Bar | なし | あり |
Touch ID | あり | |
重さ | 1.29kg | 1.37kg |
USB-C | 2 | 3 |
価格(税別) | 134,800円 | 139,800円 |
価格差はわずか5,000円……意外と差がありませんね。
似た者同士の比較でAirは上位機、Proは下位機を選出してますから仕方がありません。
カスタマイズして差を縮めた場合の比較
次にMacBook Pro 13(2019)と新MacBook Airのスペックを近づけるカスタマイズをした場合を比べてみます……と言ってもSSD容量だけですが。
MacBook Air (2020) | MacBook Pro 13" (2019) | |
CPU | 1.1GHz Quad Intel Core i5 |
1.4GHz Quad Intel Core i5 |
メモリ | 8GB 最大16GB |
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画面サイズ | 13インチ Retina 2,560 x 1.600 pix |
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ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB +40,000円 |
価格(税別) | 134,800円 | 179,800円 |
価格差は45,000円に開きました。
こうなると性能が近い割にはMacBook Proが随分と高いように思えて来ます。
また、CPUはMacBook Proが第8世代であるのに対して新しいMacBook Airは第10世代、メモリはLPDDR3に対してLPDDR4Xと新旧のギャップもあるので、より一層MacBook Proの方が割高に思えて来てしまいます。
特別な事情がないなら新Airは買い
このように「13-inchクラスのエントリーモデル」と限定して比べるとMacBook Pro 13-inchの確固たる優位性は感じられませんね。
勿論、ディスプレイの厳密な仕様やグラフィック能力など、"Pro" が Pro たる理由はあるわけで、そこが譲れない人は "Pro 一択" なのでしょうけど、極々ありふれた使い方をする分には上記比較において "Pro" を積極的に選択する理由は無いように思えます。
なので、もし仮に私がそれなりの性能のノート型Macの購入を検討しているところだったとしたらいまこのタイミングで新しいMacBook Airをポチりますね。
(´-`).。oO(Touch Barも必要とまでは思っていないしなぁ……)
ただ、少しでも長く使えるようにメモリは初期状態の8GBではなく最大の16GB(+20,000円)でオーダーします。じゃないと多分2年後あたりに少々辛くなると思うので。