2018年11月16日、AppleはFinal Cut Pro 10.4.4をリリースしています。
アップデートのやり方がわからない方は以下のAppleサポート文書をご覧ください。
このアップデートによる主な変更点は以下の通り。
ワークフロー機能拡張
- 他社製機能拡張をアプリケーションインターフェース内で直接開けるように、Final Cut Proの機能を拡張
- 機能拡張ウインドウ、ブラウザ、およびタイムライン間でクリップをドラッグ&ドロップ
- 既存の他社製アカウントに接続して、プロジェクトへのアクセス、メディアのダウンロード、コンテンツの購入が可能
- 密接な統合により、機能拡張を使って、タイムライン再生、ナビゲーション、クリップマーカーなどを制御可能
- ワークフロー機能拡張には、共同作業(Frame.io)、ストックメディア(Shutterstock)、およびアセット管理(CatDV)のための各種ツールを用意
バッチ共有
- カメラLUTの有無を問わず、複数のクリップをブラウザ内で書き出してトランスコードすることで、デイリーおよびその他のレビューのターンアラウンド速度を改善
- 複数のプロジェクトを選択して書き出す
- バッチ共有をバンドルと組み合わせて、複数のファイルを1ステップで複数のフォーマットにエンコード
- 書き出しの進捗状況をバックグラウンド・タスク・ウインドウでモニタ
ビデオのノイズリダクション
- ドラッグ&ドロップできる高品質なノイズ・リダクション・エフェクトを適用して、グレインノイズやビデオノイズを低減
- シンプルなコントロールを使用して、ノイズリダクションの結果と量をすばやく調整
- インスペクタ内でノイズ・リダクション・エフェクトをドラッグすることで、処理順序を簡単に変更
- ビューアには一時停止時にノイズ・リダクション・エフェクトを表示し、スキミング時はエフェクトを無効にすることで、パフォーマンスを最適化
- 滑らかな継ぎ目を保持しながら、360°ノイズリダクションを360°ビデオクリップに適用
タイムコードウインドウ
- プロジェクトおよびソースタイムコードを1つ以上のフローティング・タイムコード・ウインドウに表示
- タイムコードウインドウをサイズ変更していずれかを2番目のウインドウにドラッグ
- クリップ名とロール名の表示/非表示を選択可能
- タイムコードウインドウ内のカラーコーディングはタイムライン内のロールのカラーに一致
比較ビューア
- 比較ビューアを開いてほかのフレームを参照し、プロジェクト内のカラーグレーディングの一貫性を保持
- タイムライン内の前後のクリップを参照フレームとしてすばやく選択
- 任意のイメージをフレームブラウザに保存して、後で比較ビューア内で参照
タイニープラネット
- 360ºビデオを非360ºプロジェクトに追加するときに“タイニープラネット”マッピングオプションを選択することで、全方位の楽しい外観を作成
- ロールおよびチルトパラメータを使用して、タイニー・プラネット・エフェクトを無限円柱にラップ
- パンパラメータを調整して、被写体をタイニープラネット内で水平方向に移動
- 視野をアニメートして、クローズアップから素材上を高く飛行するサテライトビューまで遷移
- “タイニープラネット”マッピングオプションを適用することで、360°タイトルおよびジェネレータに強力なワープ感を演出
その他の新機能
- クローズドキャプションを、FacebookなどのさまざまなWebサイトで使用されるSRTフォーマットで表示、編集、配信
- クローズドキャプションをビデオに焼き込んで、再生中に常に表示することを選択可能
- タイムライン内でドラッグしてセカンダリーストーリーラインを選択するときに、個々のクリップまたはセカンダリーストーリーライン全体の選択が可能に
- 任意の写真またはビデオにコミックフィルタを適用して、すばやくコミック風のイラストに変換。コミック風の外観はシンプルなコントロールを使って、インクのエッジ、塗りつぶし、滑らかさをきめ細かく調整可能