コマンドやツールなどを使わずにMac OS X標準機能だけで影無しキャプチャを撮る
Mac OS Xで画面をキャプチャする方法は幾つかありますが、広く知られているのは以下の3つ。
- [shift]+[command]+[3]:画面全体のキャプチャ
- [shift]+[command]+[4]:任意の範囲のキャプチャ
- [shift]+[command]+[4]の後に[space]:ウィンド単位のキャプチャ
このうち最後の撮影方法ではMac OS X 10.4 TigerまでとMac OS X 10.5 Leopard以降では仕様が異なっており、前者は単純にウィンドウをキャプチャするのに対し、後者はウィンドウが投影している影も含めてキャプチャします。私は基本的に嫌いではありませんが、この「影」が邪魔だと感じている人は少なくありません。
Leopard以降のこの仕様をTiger以前と同じようにする方法は無いことは無いのですが、玄人さん以外には少々敷居が高く容易に手を出せるものではありません。ツールを使って簡単に設定を変えることも出来ますが、これも万人向けとまでは言えません。
となれば多少面倒でも「手元にあるもの」で何とかするのが最も安全で確実です。前置きが長くなりましたが、以下の手順を使えば影無しのウィンドウキャプチャが可能ですので『影嫌い』な方はお試し下さい。
以下、画像掲載で長くなるので折り込みます。
- Macintosh HD/アプリケーション/ユーティリティ/グラブ を起動
- "取り込み"メニューから"ウインドウ"を選択:[shift]+[command]+[w]
- ダイアログが出るので【ウインドウを選択】をクリック
- マウスポインタが"カメラ"に変わったら対象のウィンドウをクリック
- 撮影された画像が別窓で開くので確認したら任意の名前で保存
これで撮影したのが以下の画像。
ただし注意点が一つ。通常の手順によるキャプチャはPNG形式 (厳密にはPNG-24) ですが、上記の方法で撮影した画像は余りなじみの無いTIFF形式になります。Mac上で使う分にはそのままでも概ね問題ないのですが、例えばそのブログの殆どはTIFF形式をサポートしていないのでそのままではアップロードできません。
このような場合は、同じくMac OS Xに標準で付属している「プレビュー (Macintosh HD/アプリケーション/プレビュー) 」を使って画像形式を予めJPEG、GIF、PNGといった標準的な画像形式に変換しておきましょう。
またPNG-24形式に対応していないブログサービス (FC2もそのひとつ) は少なくなく、そのままアップロードして縮小加工などをすると影の部分がベタ塗りにされてしまいます。影が付いたままの奇麗な画像を載せたい場合はアップロードする前にJPEGなどに変換しておくとOKです。ただしこの場合は一番上のキャプチャ画像 (クリック) のように背景色が塗られます (普通は白) 。
【ネタもと】ゆっくり建てる|スクリーンショットの影