macOS Sierra 10.12.4(Beta)において容量の大きな動画ファイル(特にmp4やmkv)をダブルクリックで、あるいはファイルの右クリックでアプリケーションを指定して開こうとする再生まで結構な時間待たされる事例が発生しているようです。
[2017.02.23 追記]
2017年2月22日リリースのmacOS 10.12.4 Public Beta 3を適用したところ件の現象は発生しなくなりました。解決されたものと思われます。
[2017.04.22 追記]
2017年4月18日リリースのmacOS 10.12.5 Public Beta 3環境下で件の現象の再発を確認しました。
[2017.10.15 追記]
2017年9月26日リリースのmacOS 10.13 High Sierraでも同様の現象が再発しているようです。一応対処法はあるようですがTerminal.appによる機能の改変を行う必要があるので気になる方は文末に追加したリンク先をご覧ください。
XprotectService
今回の件が発生している時のアクティビティモニタを見ると "XprotectService" というプロセスが走っていました。
ただしこのプロセスが走ることが問題というよりは、このプロセスにおいて処理に時間が掛かっていることが問題点かと思います。
ただファイル容量が大きければスキャンに要する時間が掛かるのは当然なので、これはこれでまた別の問題かもしれません。
当面の回避策?
当方の環境で、mp4ファイルをVLCで扱おうとした場合に以下の挙動を示しました。
- ファイルをダブルクリック:スキャン発生
- ファイルを右クリック、VLCを指定して開く:スキャン発生
- VLCを起動後、DockのVLCアイコンにファイルをドロップ:スキャン発生
- VLCを起動後、ファイルメニューの "ファイルを開く…" からファイルを選択して開く:スキャン発生せず
(´-`).。oO(厳密にはスキャン発生せずではなく、スキャン中の表示は出なかった……なのかも)
なお、同じことをQuickTime相手にやろうとした場合、mp4ファイルの容量に関係なくかなりの確率でアプリケーションがクラッシュしてしまうようです。
したがって、この現象が頻発して困っている方は4番目の
アプリケーションのファイルメニューから目的のファイルを開く
という原始的な(苦笑)やり方で回避すると良いかもしれません。
macOS 10.13 High Sierra向け追加情報
Terminal.appからコマンドを入力することで原因を取り除くことはできるようです。ただしmacOSオリジナル機能を改変することになるので実行する場合は自己責任でお願いします。