D8で行われたSteve Jobs CEOとのインタビュー
D8で行われたWalt Mossberg + Kara SwisherとSteve Jobs CEOとのインタビューの模様と、その概要を紹介しておきます。
以下、engadget日本版に掲載されているものから一部を独自に意訳し要約して記しておきます。しかしこれだけでは真意が伝わらない("私の解釈"というバイアスが掛かってしまうので)是非、引用元の記事をご一読下さい。
- Flash切り:かつてFDDを廃止したように未来の無い技術は切ってきており、Flashも例外ではない
- Flash対応の可能性:市場が求めるなら改善するが、非対応な現在でもiPad等が売れているというのは一つの答え
- iPhoneの流出:(盗難の可能性も含めて)警察による捜査が続いている
- vs. Google:仕掛けて来たのはGoogleの方であって例えばAppleは検索ビジネスには手を出していない
- iPhoneからGoogleを排除する?:それはない
- Siriの買収:関心があるのはAI技術、これを伴う検索事業には興味が無い
- タブレットという製品:PC OSベースでは真価を発揮出来ない、タブレットにはそれ相応のOSが必要
- なぜ携帯電話から?:実はタブレット開発を中断して携帯リリースにスイッチした
- ノートPCはタブレットに置き換わる?:タブレットはまだ誕生したばかりで、例えばAppで引き出されるポテンシャルは未知数だから時間が経たないと判らない
- Appの拒否:95%は審査を通過しているが、(判断に)間違いがあればただしている
App審査のくだりなんかは制作サイドから言わせれば「Jobsに異議あり!」なんて声が聞こえてきそうですが、全体を通して言える事は「良いものを作りたい、提供したい」という一存で全てが動いているという事でしょう。一般の人には理解しがたい、むしろ異常とも言える自社製品(技術)への執着心があればこそのAppleなんだと改めて感じるインタビューの内容でした。
Microsoftと競争しているという考えはなかった、なんてのは面白いですよね。近隣他店を意識していては『他店に勝てる程度』の料理しか作れないじゃないか……と。じゃないと、結局『模倣に毛が生えた程度のもの』しか出て来ず、オリジナリティに溢れるものは作れないという事なのでしょう。