りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

macOS 10.14は久しぶりに足切りが行われるOS

 

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WWDC18でアナウンスされた次期メジャーアップデート版のmacOS 10.14 Mojave(モハーヴェ)は2011年までに発売されたMacは動作対象外とされています。

まだ詳細は判っていないしNDAのこともあるので情報の正確性には欠けますが、この先正式リリースまでに動作環境に変更が生じることはまずないと思うので確定でしょう。

このようにある時期を境に動作対象から外すことを『足切り』などと呼び、OSのメジャーアップデートにはほぼ付き物という印象がありますが、意外なことにここ数年内にメジャーリリースされているmacOS(OS Xを含む)においてはそうでもありません。

つまりmacOS 10.14 Mojaveは久しぶりに足切りを行うOSということになります。

直近7年の動作環境の変遷の様子

大雑把に、ざっくりと動作環境(最低)の変遷をまとめると下の表のようになります。

    最低動作環境
2018 macOS 10.14 Mojave 2012年以降(仮)
2017 macOS 10.13 High Sierra 2009年以降(一部2010年以降)
2016 macOS 10.12 Sierra
2015 OS X 10.11 El Capitan 2007年以降(一部2008年、2009年以降)
2014 OS X 10.10 Yosemite
2013 OS X 10.9 Mavericks
2012 OS X 10.8 Mountain Lion
2011 OS X 10.7 Lion Intel Core 2 Duo

直近の足切りは一昨年、2016年にリリースされたmacOS 10.12 Sierraで、この時は2008年以前に発売されたMacが動作条件から外されています。

その前の足切りはぐっと遡って6年前、2012年にリリースされたOS X 10.8 Mountain Lionで、この時は2006年以前に発売されたMacがドナドナ……

メモリの搭載量などの諸条件も多少は絡んでくるので足切りされなかったからといってもそれが必ずしも快適に動作するとは言い切れませんが、少なくとも「動く」という点だけで言えば意外とマシン寿命は長いことが伺えます。

サイクルはどのくらい?

例えば2007年に当時の現行モデルを購入していたとすると、2015年リリースのOS X El Capitanまではインストールできたわけですから8世代のメジャーアップデート、つまり8年(足掛け9年)は最新のOSを使えていたことなります。

同様に2011年に当時の現行モデルを購入していたなら、2017年リリースのmacOS High Sierraまではインストールできているので6年(足掛け7年)は最新のOSが使えていたことになります。

ということは概ね7年前後が最新のOSを使い続けることができるひとつのサイクルとみなすことが出来ます。

また、対象外とされてからも2年程度はセキュリティアップデートなどはこれまでリリースされて来ているので、最新OSを諦めても2年間、つまり通して見れば約9年は現役で使えることになります(あまりオススメは出来ませんが)

もちろんそれよりも早く性能的に限界を感じて買い替えを余儀なくされることも無いとは言えませんが、こうやって見ると意外とライフサイクルは長いですよね。

買い替えのボーダーライン

macOS 10.14 Mojaveが2012年以降のMacを対象としています。

また、現行最新版のOSの二世代前まではセキュリティアップデートが提供されている現状を踏まえるとmacOS 10.14 Mojaveリリース後はOS X 10.11 El Capitan以前のセキュリティアップデートの配布が行われなくなる可能性が考えられます。

となると……

  • 2012年以降に発売されたMacはMojaveにアップデート可能:必要がなければMacを買い替えなくてもOK
  • 2009〜2011年に発売されたMacはMojaveにアップデートできないが、セキュリティアップデートで辛うじて(セキュリティ的には)最新の状態をある程度は保てる:向こう2年以内に足切りに遭う可能性があるので買い替え検討を始める頃合い
  • 2008年以前に発売されたMacはMojaveにアップデートできず、またセキュリティアップデート配布対象外になる可能性が高い:買い替えをするべき頃合い

と、概ねこのような感じになると思います。

ただ、例えばMac miniのように長らくアップデートされていないモデルもあることから正確なボーダーラインとは若干のズレがあるので目安として捉えてください。

何れにせよ、今手元にあるMacが『macOS 10.12を入れられない』機種なら本腰を入れて買い替えを検討しなければならなくなると思います。

オススメは?

持ち運び用途がなく、置き場所にも問題がないようなら個人的にはiMac 4K/5Kをチョイスして余裕があればメモリも増量しておくというのが向こう数年、一番長く使える幸せな選択になると思います ( ´▽`)

(´-`).。oO(その分財布には少々厳しいですけど……)

持ち運ぶ機会があるならMacBook系の一択になると思いますが、なんとなくAirは廃止への道を歩んでいる気がするのでMacBookかMacBook Proの二択になるでしょう。

一般的にデスクトップ型よりノート型の方が性能の限界を感じるのが早い気がするので、ノート型を選択するなら松竹梅で言えば「竹以上」のスペックのものを選んだ方が賢明かもしれませんね。

(´-`).。oO(デスクトップ型なら梅でも意外と長いこと使えるのよ、経験談) 

でもまあ、とりあえずmacOS 10.14 Mojaveリリースまでは3〜4ヶ月あると思うので、その間でじっくり時間をかけて機種選定を楽しんでみてください (。・◡・。)

え……財布が?

そうだよねぇ……でも新型が出るとMacの下取り価格がガクンと落ちちゃうので少し早めに動いていた方が財布に与える影響を僅かでも抑えることができると思いいますよ。