2017年12月14日、AppleはFinal Cut Pro X 10.4をリリースしました。
このアップデートによる主な変更点は以下の通り。
360 VR編集
- 360°エクイレクタングラービデオを読み込んで、さまざまなフォーマットとフレームサイズで編集
- 接続したVRヘッドセットに360°ビデオを出力*
- 360°ビューアを開き、編集しながら、ヘッドセットと正距円筒図法表示を同時にモニタ
- Final Cut Proの360°ビューアでVRヘッドセットの動きを追跡するオプション
- ブラー、グローなどの360°エフェクトを追加
- 360°ビデオをYouTube、Facebook、Vimeoで直接共有
- 360°パッチを使って、シーンからカメラやリグを瞬時に削除
- 横オーバーレイを使って、360°ビデオの方向をビューアから直接、簡単に変更
- 360°ビデオを非360°プロジェクトに読み込んで、パン、チルト、ズームをアニメート
- グラフィック、静止画、ビデオを360°プロジェクトに読み込んで、360°シーンにぴったり合うように位置とサイズを調整
- モノスコピックおよびステレオスコピック360°ビデオに対応
高度なカラーグレーディング
- 1つの場所ですべてのカラーコントロールを操作できるインスペクタの専用カラータブ
- ヒュー、サチュレーション、ブライトネスを調整できる統合スライダで従来のホイールを改良した、強力な新しいカラーホイール
- カラーとコントラストを変更する複数のコントロールポイントを使って、極めて精密な調整を行えるカラーカーブ
- イメージの他の部分は変更せず、特定のヒューまたはブライトネスレベルを選択して調整を行えるヒュー/サチュレーションカーブ
- カラーカーブやヒュー/サチュレーションカーブでスポイトを使って、イメージの一部をサンプリングしてすばやく調整
- “バランスカラー”コマンドに手動ホワイトバランス用のスポイトが付属
- 人気のあるカラーグレーディングAppやサイトからカスタムLUTを適用
- 精密なキーフレームコントロールを使って経過時間でカラーを補正
- カラー調整用の新しいキーボードショートカットとロールベースのタイムラインナビゲーションによる、カラー補正操作の高速化
- ざっとプレビューして高速に検索できるカラープリセットをエフェクトブラウザ内に配置
ハイダイナミックレンジ
- HDR(ハイダイナミックレンジ)ビデオをRec. 2020 HLGまたはRec. 2020 PQ for HDR10で読み込み、グレーディング、配信
- 他社製I/Oデバイスを使って他社製HDRモニタにビデオを出力
- HDRのブライトネスレベルを最大10,000 nitまで測定できる組み込みの波形モニタ
- HDRをSDR(標準ダイナミックレンジ)出力に簡単にトーンマッピングしたり、PQフォーマットとHLGフォーマット間を変換したりできるHDRツール
- HDRモニタのない環境でHDRをRAW値で表示するオプション
追加機能
- iMovie for iOSプロジェクトを直接Final Cut Proに送信し、高度な編集、オーディオ操作、仕上げ作業を実施
- Apple製デバイスからHEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)ビデオクリップとHEIF(High Efficiency Image Format)写真を読み込み、再生、編集**
- Compressorに送信し、ビデオプロジェクトをHEVCフォーマットで書き出し
- 拡大/縮小が可能な新しいデザインのインターフェイスを備えたLogic Pro Xから、エフェクトプラグインを使ってオーディオを調整
- Canonからの追加ソフトウェアでCanon Cinema RAW Lightフォーマットに対応
- メタル2を使ってオプティカルフロー解析を高速化
- NFSベースのライブラリとメディアに対応
- 新しいカラー・グレーディング・コントロール、360 VRエフェクト、HDRをサポートするXML 1.7
アップデートのやり方がわからない方は以下のAppleサポート文書をご覧ください。