Firefoxを起動させた時に正しいパスワードを入力しないとFirefoxが起動しないようにする方法を紹介します。
積極的な実用例は少ないかもしれませんが、例えばFirefoxを通常のウェブブラウザのプライベートモード代わりのように使い分けをしていて履歴などを他者に見られたくないなど、何らかの理由でFirefoxそのものをプロテクトしたい場合に有用です。
アドオン『Master Password+』を導入する
Firefox用のアドオン(機能拡張)に "Master Password+(マスターパスワード プラス)" というのがあるので、これをFirefoxに追加します。
インストールが終わったらFirefoxの環境設定を開きます。
一番下にある[マスターパスワードを使用する]にチェックを入れると以下の画面が表示されます。黄色い枠で囲んだ部分が "Master Password+" によって追加された設定項目です。
赤枠の中にある[Startup]のタブを選択し、矢先の項目(Ask for password on startup:起動時にパスワードの入力を求める)にチェックを入れて有効にします。
その下の三項目は……
- パスワード入力画面でキャンセルボタンを押した時の挙動:デフォルトはExit(終了)
- 自動ログアウトするまでの放置時間:デフォルトは60秒経過でログアウト
- パスワード入力可能回数:デフォルトは3回ミスでFirefox終了
といった具合ですが、特に理由がなければデフォルトのままで良いと思います。
あとは枠の上にある新しいパスワードの欄(と再入力の欄)に任意のパスワードを打ち込んだらウインドウ右下の[OK]ボタンをクリックして設定完了です。
次回のFirefox起動時には以下のダイアログが出るようになるので、設定したマスターパスワードを入力してFirefoxを使ってください。
なお、設定ウインドウにもただし書きがある通り、マスターパスワードを忘れてしまうと完全にお手上げ状態になってしまうので、マスターパスワードを絶対に忘れないように。するのはもちろんのこと、万が一に備えてブックマークなどのバックアップを備えておくことをお勧めします。
訂正と追記
マスターパスワードを忘れてしまった場合の対処法はこちら。
マスターパスワードの保護下に無いブックマークなどはリセットされないようです。日頃からバックアップをとっておくに越したことはありませんが、今回の件に際してわざわざバックアップを取っておく必要はなさそうです。
また、Firefoxをセーフモードで起動(Macの場合はoptionを押しながらFirefoxを起動)させると機能拡張の読み込みをスキップするため前述のようなパスワード入力画面は現れず履歴等の閲覧が可能になるとのことなので本エントリで提示した方法は過信しない方がよさそうです。
Firefoxをセーフモードで立ち上げると拡張機能は働かずに立ち上がり、履歴やブックマークも見えてしまうのでお気をつけください。 RT @kujax130: Firefoxにパスワードを設定して起動をブロック https://t.co/bc6d0rWvHc
— a (@sioa_asio) 2015, 4月 6
ご助言いただきましてありがとうございました。