りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

JAVA入りのMac OS Xは雪豹が最後?

 

Mac OS X 10.7以降にはJAVAはプリインストールされなくなる…かも?

CNETより

将来的(例えばMac OS X 10.7以降)には「JAVA(JavaScriptじゃないですよ)のサポートを終了する」可能性が見えてきたそうです。サポート終了、つまりは標準の環境にはJAVAは付いてこなくなる…ということになるかもしれないとのこと。以下、昨日リリースされたJava Updateのリリースノート。

Java for Mac OS X 10.6 Update 3 and 10.5 Update 8 Release Notes@Mac OS X Referebce Library

As of the release of Java for Mac OS X 10.6 Update 3, the version of Java that is ported by Apple, and that ships with Mac OS X, is deprecated.

This means that the Apple-produced runtime will not be maintained at the same level, and may be removed from future versions of Mac OS X. The Java runtime shipping in Mac OS X 10.6 Snow Leopard, and Mac OS X 10.5 Leopard, will continue to be supported and maintained through the standard support cycles of those products.

boomlegacy.gif "既にリリースしているMac OS X 10.5や10.6におけるランタイムのサポートは継続しますよ、でもその後のOSではAppleはサポートしませんよ"と書かれています。

恐らくこれはiOSを舞台にしたAdobe Flashの一件と同じで、JAVAもまたレガシー認定を下されてしまったという事でしょう。古い技術は進歩の妨げになる…という言葉の通り、次のステージに進まんとするMac OS X 10.7 LionにとってJAVAを継続サポートするのは厄介な問題なのかもしれません。

JAVAを疎ましく思っているらしきものは他にも見つかっており、例えばMac OS X 10.7 LionとともにアナウンスされたMac App Storeにおいても、デベロッパ向けに公開された規則には『JAVAやRosettaのようにオプションインストールによって提供される技術を使うアプリは承認しない』と書かれています。Appleとしては「JAVAは標準インストールするほどの稼働率は期待できない古いものとみなす」という事ですよね。

一応JAVA陣営としては先月上旬にHTML 5対応やモバイルでのWebKit採用という方針を示しているのですが、基幹部分が古ければ何を着飾っても"新しいもの"にはなり得ないと見られたのかな…。よく解らないけど^^;

iOSに限らず、Mac OS X上でもレガシー斬りは既に始まっているようです。例えば21日に発売された新しいMacBook AirにはAdobe Flashがプリインストールされていません(via MACお宝鑑定団blog)し、自社ものでもiTunes 10やMac App StoreはSnow Leopard以降が対象だったり、MobileMeはSnow Leopard未満だとフル機能が使えないとか、iLife '11はPowerPC Macをサポートしなくなったりしています。

iPadを使うためにMacを買い替えなければならなかった(PowerPC Mac → Intel Mac)というのは最たる例かも知れません。ここ最近は『進化』という名の下に行われているレガシー斬りが次々と行われている感があるので、我々一般ユーザはAppleに付いていくのが少々大変です^^;

[2010.10.22 17:00追記、18:40修正]
MacRumorsにこの件に関するSteve Jobs CEOの回答が掲載されていました。

Steve Jobs Comments on Apple's Java Discontinuation@MacRumors

Sun (now Oracle) supplies Java for all other platforms. They have their own release schedules, which are almost always different than ours, so the Java we ship is always a version behind. This may not be the best way to do it.

要するに「OracleさんがMac OS X用のJAVAを書いてくれれば良いのにさぁ…」という事みたいですね。結局自前で対応する事を余儀なくされているため常にリリースが遅れる…と、利用者もそれほど多くない機能に引き続きリソースを割くのも限界だ、ということかな。とりあえずOracle次第では次期OS以降もJAVAをサポートし続ける可能性もあるみたいです。