読ませるだけならKindleで十分、発想力があればKindleは敵ではない
engadget日本版より
電子出版物は紙製出版物に比べると可搬性に優れており冊数に関わらず常に同じ重量で持ち歩けたり「何処に仕舞ったっけ?」とか「何処まで呼んだっけ…」と悩む事も格段に減るので大変重宝する、とは脳科学者の茂木健一郎先生の弁 (NHK "プロフェッショナル")。
確かに仰る通りでしょう。しかし、突き詰めて考えてみるとどうでしょう。「便利」なのは間違いないとしても、それはあくまでもこれまでの紙製出版物で多くの人が経験するであろう『悩み』の一部が解決されたに過ぎず、極論を言うとイノベーションでもなんでもありません。金属の鍵が非接触型のICキーに代わった程度の事で、既成概念を打ち破ってはいません。
しかし、本そのものにインタラクティブ性を持たせたとしたらどうでしょうか?そういうアプローチからiPad向けの本 (絵本) を作ったデモンストレーション動画がこれ。単に電子書籍化するのではなく、デバイスの利点を十分に生かした新しい形での書籍をiPadに提供するというもの。
これはどうみても『単なる電子化』で済まされないアイディアですよね。過去に1歳児がiPhoneの使いやすさを証明したように、装置とOSそしてアプリケーションの優れたインターフェイスが足並みを揃えればこんなに楽しい「本」が創れるという非常によい例でしょう。
iPadを否定的な見方をする人は少なくありませんが、そういう人たちは自ら進んで未来を閉ざしている事に気づいていません。肯定的見方をしている方達はその隙にどんどん未来を想像して楽しみましょう。もしかしたら長者への道が突然開かれるかも知れないですよ♪