MacBookシリーズ大半をアップデートし製品構成を変更、価格は大幅引き下げに!
6月8日、AppleはWWDC '09基調講演においてMacBookシリーズのアップデートならびに商品構成の変更などをアナウンスしました。アップデートの内容は比較的地味な印象がありますが、全体的なインパクトは衝撃的なものとなっています。
まず商品構成の変更(リブランド)を解説。
MacBook | MacBook Pro | MacBook Air | |
---|---|---|---|
旧構成 | MacBook White MacBook 13-inch |
MacBook Pro 15-inch MacBook Pro 17-inch |
MacBook Air |
新構成 | MacBook |
MacBook Pro 13-inch (旧 MacBook 13-inch) MacBook Pro 15-inch MacBook Pro 17-inch |
MacBook Air |
ご覧頂くと一目瞭然。MacBook Proに13-inchモデルが追加されていますが、これは旧MacBook (アルミ) が格上げされたものです。これにより、エントリー向けMacBookはポリカーボネイトボディのみ、アルミ削り出し (Unibody) のMacBookは全モデルがMacBook Proに統一された形になります。これでブランドごとに統一感が生まれてすっきりした印象になりました。
さて、それでは本題のアップデート内容。
- MacBook (ポリカーボネイト)
仕様変更はありません。ただしリブランドにより「MacBook White」から「MacBook」に改称されました。1モデル (108,800円) のみの構成です。 - MacBook Air
HDDモデル、CPUのクロックアップ (1.6 GHz -> 1.83 GHz)
SSDモデル、CPUのクロックアップ (1.86 GHz -> 2.13 GHz)
全モデル、価格の大幅引き下げ
・HDDモデル 214,800円 -> 168,800円 (▼46,000円)
・SSDモデル 298,800円 -> 198,800円 (▼100,000円) - MacBook Pro
全モデル、SDカードスロットを装備
全モデル、バッテリーは本体組み込み式に変更(最長7時間稼働)
全モデル、バックライト付きキーボードを標準装備
全モデル、128 GBまたは256 GBのSolid State Drive (SSD) をオプション設定
全モデル、RAMの上限は8GB
13-inch、MacBook時代に廃止されたFireWireポートが復活 (FW800)
13-inch、250 GB・320 GB・500 GB / 5400 rpm HDDをオプション設定
15-inch、320 GB・500 GB / 5400 rpm or 7200 rpm HDDをオプション設定
17-inch、500 GB / 7200 rpm HDDをオプション設定
13-inch、CPUのクロックアップ (2.0 / 2.4 GHz -> 2.4 / 2.53 GHz)
15-inch、CPUのクロックアップ (2.4 / 2.53 / 2.66 GHz -> 2.53 / 2.66 / 2.8 GHz)
17-inch、CPUのクロックアップ (2.66 GHz -> 2.8 GHz)
全モデル、価格の大幅引き下げ
・MBP 13-inch (下位) 148,800円 -> 134,800円 (▼15,000円)
・MBP 13-inch (上位) 184,800円 -> 168,800円 (▼16,000円)
・MBP 15-inch (下位) 228,800円 -> 188,900円 (▼39,900円)
・MBP 15-inch (中間) 288,800円 -> 218,800円 (▼70,000円)
→ ※ 旧 MBP 2.66 GHz (Early 2009) のマイナー前である MBP 2.53 GHz (Late 2008) との比較
・MBP 15-inch (上位) 288,800円 -> 248,800円 (▼40,000円)
→ ※ 旧 MBP 2.66 GHz (Early 2009) との比較
・MBP 17-inch 318,800円 -> 278,800円 (▼40,000円)
どうですか?地味ですけどかなり濃〜い内容になっていますね。驚くべきはMacBook AirのSSDモデルが100,000円も値下げされていることですが、SSDの価格がかなり熟れてきていることが大きく影響しているのでしょうね。この調子だと全モデルでSSDを標準化するのもそう遠くないかもしれません。
一つ気になるのはMacBookの存在。なぜ先代から引き継がれているポリカーボネイトモデルのみの構成に戻して存続させるのか…。ここには何か深い意図が隠されているような気がしてなりません。そう、例えばタブレット型のMac用のブランドとして残してある、とかね。