りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

Mac App Store:接続できない、アップデートできないなどのトラブル対処法

 

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最近ちょくちょくMac App Storeの不具合についての検索で訪れる方が見受けらるのですが、どうやら以下のエントリとは別の不具合について調べられているみたい。

ringosuki.hateblo.jp

各所調べてみたところ、どうやら「Mac App Storeに接続できません。インターネットへの接続が必要です」というメッセージが出てしまうとか、ソフトウェア・アップデートが正常に行われない……といった不具合が散見されるようです。

この件については既にAppleでも把握されていてサポート文書で公開されていました。

1)日付と時刻の設定が間違っているのが原因の可能性

多くの方はこの『日本』でMacを使っていると思いますが、何らかの理由でMacの地域設定が日本以外に設定されてしまい、これが原因でMac App Storeの動作(認証)に支障が出ることがあるそうです。

以下の手順で、Macを使用している現地域と設定上の地域が一致しているかを確認し、一致していない場合は正しく設定しなおしてみてください。

『システム環境設定>日付と時刻』を開き、下図赤枠内を確認

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日本の場合は「Apple アジア(time.asia.apple.com)」が正解らしいので、違っている場合は変更しておきます(変更する場合は下のロックアイコンをクリック。管理者PWを入力してロックを解除してから赤枠内を変更してウインドウを閉じます)

ただ、当方の場合は上図にある通り「Apple アメリカ合衆国(time.apple.com)」に設定されているにもかかわらず件の問題には遭遇していないので、ここの変更をしただけでは解決しないかもしれません。

2)Macのシリアル番号による認証ができていない可能性

「このMacについて」で確認できるシリアル番号ですが、もしここにシリアル番号がきちんと表示されていない場合、Mac App Storeとの認証が行えないため件の不具合が発生するそうです。

以下のページを参考にシリアル番号が正しく表示されているか確認してください。

support.apple.com

このやり方でシリアル番号が確認できない(表示されない)場合はApple Careに連絡をしてほしいとのこと。

3)ネットワーク環境設定が無効、間違えている可能性

試しに新しいネットワーク設定を行い、その環境下でMac App Storeの動作を確認します。

この時、新しいネットワーク設定では問題が起こらず、従来の設定だと問題が起こるようならネットワークの設定に問題があると確定診断を下せるので古い設定を破棄して新しい設定を使うようにすればOKです。

新しいネットワーク環境の作成方法は以下のサポート文書を参照してください。

support.apple.com

ちなみにPublic DNS(8.8.8.8)を使うと問題が発生しないという場合もままあるようなのでネットワーク設定を新しく作る前に試してみてもいいかもしれません。

4)証明書が無効、または間違っている可能性

何らかの理由で認証に使用している証明書に不具合が生じていると、当然ながら正常な認証が行われないのでくだんの不具合が発生するそうです。

この場合は証明書のキャッシュをリセットする必要があるそうなので、以下の手順に沿ってキャッシュのリセットを行います。

  1. Finder を開きます。
  2. 「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択します。
  3. 「移動」ウインドウに「/var/db/crls/」と入力します。
  4. 「移動」をクリックします。
  5. 「crlcache.db」ファイルおよび「ocspcache.db」ファイルをゴミ箱にドラッグして削除します。
  6. 管理者のパスワードを求められたら入力します。
  7. システムを再起動して、問題が発生しないかテストします。

これでも解決しない場合はキーチェーンの編集が必要とのこと。

  1. 「/アプリケーション/ユーティリティ」フォルダにあるキーチェーンアクセスを開きます。
  2. 左側の列の「分類」の下から「証明書」を選択します。
  3. 「キーチェーンアクセス」ウインドウの右上にある検索フィールドに「Class」と入力し、「return」キーを押します。
  4. 検索結果の一覧を見て、アイコンの上に青い + が付いた証明書がないか探します。
  5. 証明書の「情報を見る」アイコンの上に青い + のある証明書をダブルクリックします。
  6. 「信頼」の左にある詳細表示三角形をクリックして、証明書のアクセス権を表示します。
  7. 「SSL (Secure Sockets Layer)」を「システムデフォルトを使用」から「値が指定されていません」に変更したら、ウインドウを閉じます。
  8. 表示されるウインドウで管理者パスワードを確認します。
  9. 手順 5 で開いたものと同じ証明書をダブルクリックします。
  10. 「信頼」の左にある詳細表示三角形を再びクリックして、証明書のアクセス権を表示します。
  11. 「この証明書を使用するとき」を「システムデフォルトを使用」に変更したら、ウインドウを閉じます。
  12. 表示されるウインドウで再び管理者パスワードを確認します。
  13. アイコンの上に青い + が付いたすべての証明書に対して手順 5 〜 12 を繰り返します (通常、編集が必要な証明書は 1、2 個しかありません)。
  14. システムを再起動して、問題が発生しないかテストします。

なお上記手順5〜11に記載されている通りに証明書を変更できない場合はOS Xの再インストールが必要だそうです。

ここまでの引用元:OS X:「接続できません」または「Mac App Store に接続できません。インターネットへの接続が必要です」というメッセージ - Apple サポート

OSの再インストール前に悪あがきしてみる?

上に記した全てを試してみたが一向に改善されない場合、最終的にはOSを再インストールするしかないと思いますが、どうしても踏ん切りがつかなければダメ元でOS X Combo Update(統合アップデート)を適用してみてください。

時間がかかるだけで良い結果には繋がらなかった……という徒労に終わる可能性はかなり高いと思いますが……(^◇^;)

  1. 「このMacについて」から現在のOSのバージョンを把握する:例)OS X 10.10.4
  2. Appleのサポートページ(ダウンロード)に行く
  3. ページ上部右側にある[製品別に表示]ボタンをクリック
  4. iTunes、iCloudなどのアイコンの下に検索欄が現れるので、そこにOSのバージョン(例:10.10.4)を入力して[検索]ボタンをクリック
  5. 検索欄に入力したOSのバージョンナンバーが含まれている統合アップデートをクリックして選択する(例:OS X Yosemite 10.10.4 統合アップデート)
  6. 表示されたページの[ダウンロード]ボタンをクリック

注意:

  • バージョン 10.x.y に対して適用できる統合アップデートは 10.x までが共通、かつ y が現状と同じ、またはそれ以降に限ります。10.10.4に対して10.10.3 Comboを適用したり10.11.5 Comboを適用することはできません
  • 統合アップデートに10.x.0と10.x.1はありません(統合アップデートは10.x.2以降から配布)

これで統合アップデートのダウンロードが始まりますが、ファイル自体が結構な大容量なのでダウンロードが終わるまではそれなりに時間が掛かります。

ダウンロードが終わったらファイルをダブルクリックしてインストーラを起動し、その後画面の指示に従いアップデータの適用となりますが、こちらもインストールが完了してMacが再起動し終えるまで時間が掛かります。

アップデータのダウンロードから適用完了まで、ネットワーク環境やMacの性能にもよりますが全プロセスで概ね3〜4時間程度はかかると思ってください。

統合アップデートの適用は上書きアップデートなので既存のファイルが失われることは原則としてありませんが、念のためバックアップを取ってから行うようにしてください(本件に限らずアップデータを適用するときはバックアップを取るのが常識だけどね💦)