Apple M3を搭載した新しいiMac(24-inch)が発売されましたが:
The Vergeなどいくつかのメディアによると、Appleシリコン(Apple M系)を搭載した新しいiMacの27-inchモデルについてはリリースされる予定がないことを確認した、とか。
MacRumorsでは(抜粋)
Apple will not be making an Apple Silicon version of the 27-inch iMac to replace the Intel-equipped model that it discontinued in 2022. The company is instead focusing the iMac line around the 24-inch model that was first released in early 2021 and just updated with the new M3 processor this fall.
2022年に廃止されたインテル搭載モデルの代わりに、Appleは27インチiMacのApple Siliconバージョンを製造しない予定です。代わりに、同社は2021年初めに最初にリリースされ、この秋に新しいM3プロセッサで更新された24インチモデルを中心にiMacラインに注力しています。
Apple PR representative Starlayne Meza confirmed the company's plans to The Verge. The company encourages those who have been holding out hope for a larger iMac to consider the Studio Display and Mac Studio or Mac mini.
Appleの広報担当者であるスターレーン・メザは、The Vergeに対して同社の計画を確認しました。同社は、より大きなiMacを期待していた人々に、Studio DisplayやMac Studio、またはMac miniを検討するよう奨励しています。
iMacは21.5-inchと27-inchの構成では互いにシェアを食い合っているところがあったので、これを解消するために24-inchに一本化するつもりらしい、という分析にも見えますね。
9 TO 5 Macでは(抜粋)
Apple really wants customers to buy the new M3 iMac, so much so they have told The Verge today that the company has no plans to make a 27-inch iMac running on Apple Silicon.
アップルは、顧客に新しいM3 iMacを購入してもらいたいと本当に願っています。そのため、同社は本日The Vergeに対して、Apple Siliconを搭載した27インチiMacの製造計画はないと述べました。
While it is true that the 24-inch size is between the old 21.5-inch and 27-inch options, it doesn’t quite fill the gap of the old 27-inch all-in-one. For starters, the 24-inch screen resolution is only 4.5K compared to the full 5K 27-inch iMacs of yore. That means the 27-inch Apple Studio Display yields more screen real estate than the iMac, when coupled with something like a Mac mini or Mac Studio.
24インチのサイズは、古い21.5インチと27インチのオプションの間にあるというのは事実ですが、古い27インチのオールインワンのギャップを完全に埋めるわけではありません。まず、24インチの画面解像度は、昔の5Kの27インチのiMacに比べて4.5Kしかありません。そのため、27インチのApple Studio Displayは、Mac miniやMac Studioなどと組み合わせた場合に、iMacよりも多くの画面領域を提供します。
こちらの分析は少し面白くて「27-inchを出す計画はない」と言ってるだけで「24-inch以上の大画面版を出さない、とは言ってないでしょ」というスタンスで、確かにそうも読めます。
個人的感想(願望も含む、笑)
21.5-inchと27-inchの2本立てをやめて24-inchに一本化するという戦略はコストを削減できるという意味でも解らない話ではありませんが、これだと27-inch(5K)ユーザは24-inch(4.5K)にダウングレードする、ということになってしまいます。
Mac mini/Studioと外部ディスプレイの組み合わせに切り替えろということだとしても、オールインワンのiMacならではの省スペース性やコード類が雑然としない周辺環境という優れた点は失われ、そして何より圧倒的にコスト高になってしまうという欠点が生じます。
こんな戦略で良いんでしょうか……。
iMacにはiMacの個性が生きる領分があって、Proと呼ばれる高性能機にはそれに相応しい現場があって、薄さや軽量を求める向きには "Air" というカテゴリがあって……
個人的にはそれぞれが、それぞれの個性を活かせるようにモデルを構成すべきだと思います。
大きい画面のiMacを使いたければMac miniとStudioディスプレイを組み合えせれば良いじゃん……両方足したら40万円超えるけどな……ヒヒヒ、なんてのはあまりに乱暴。
そこまでの高性能は必要ではないけれど、大きな画面は必要なんだというユーザは決して少なくないと思うので、24-inch(4.5K)で我慢しろとか、高級機に置き換えろなんて戦略は打ち出して欲しくないですね(Appleがそう公言したわけではなさそうですが)
僕は9 TO 5 Macの見立てに1票投じたいです、というか、そうあって欲しい🙇♂️