もとを辿ればAppleに吸収される前、emagic社が手がけていた頃のLogicシリーズに採用されていたテクニックのひとつだと思いますが、いまもって受け継がれている "究極に地味な便利技" をひとつ紹介します。
ここでは音楽系アプリのLogicやGarageBand向けとして紹介しますが、もしかしたらFinal Cutなど他のメディア系アプリでも使えるかもしれません(持っていないので確認は各個人でお願いします)
option+クリックでパラメータリセット
これだけじゃなんのことか分からないと思うので実例をひとつ。
例えば下の画像にある "Dream" トラックのPANツマミ(ステレオ定位)を[option]キーを押しながらクリックします。
たったこれだけでPANツマミは中立(初期値)に戻るので、わざわざマウスドラッグで値を "パン:0" に調整する必要はありません。
ボリュームスライダも同様で、下図の例だと "-1.1db" に設定してありますが……
[option]を押しながらクリックすると、初期値の "0 db" に一発で戻ります。
エフェクター類についても概ね同様。
例えばExciterのパラメータが以下のように設定されていても……
Frequencyのスライダを[option]+クリックすると "5000Hz" が "1000Hz" に、Harmonicsのスライダを[option]+クリックすると "+60.5%" が "+20.5%" になります。
気をつけたいのは『初期値に戻る』という点。
初期値が必ずしも "中立" や "ゼロ" とは限らないので、その辺りはそれぞれで把握しておく必要はありますが、何れにしても『一発で初期値に戻すなら[option]を押しながらクリック』という地味テクは覚えておいて損はないと思います。
なお[option]+クリック後に[command]+[Z]をしてもUndoは効きません……というか手動でパラメータを変更したとしても取り消しは聞かないので、設定値を試行錯誤する時はちょっとだけ気をつけてください。