音源の変更やトラック(リージョン)のコピペといった編集作業を繰り返しているうちに、トラックの名前(音源の名前, Channel Strip Setting Name)とリージョンの名前が別々になってしまって鳴ってる音とリージョン名が一致せず作業効率が悪くなる、なんて経験はありませんか?
Logic Proならトラックの名前をリージョンの名前に反映させる操作項目が用意されているので一発で書き換えられますが、GarageBandにはそれがないので自力でチマチマと書き換えるしかありません。
もしGarageBandでこのリネーム作業を少しでも簡単に済ませたいなら、以下に紹介するテクニックを試してみて下さい。
専用機能は無いので応用技で対応
先日した通りGarageBandにはトラック名をリージョンに反映させる機能が備わっていないので以下の特性を利用します。
- 新規リージョンにはその時設定されているチャンネルストリップ(音源)の名前が自動的に適用される
例)音源がGrand Pianoならリージョン名もGrand Pianoになる - 複数のリージョンが選択されている状態でshift + N を叩きリージョン名を編集しようとすると、画面の"一番左に見えているリージョン"が名称編集のターゲットになる
例えば "FM Piano" として編集していたトラックの音源を "Dream Dancer" に変更し、それに伴い既存のリージョンの名前を "FM Piano" から "Dream Dancer" に変更するとしましょう。
(1)ダミーを設置
リージョンの無い余白部分に新規リージョンを作成(command+クリック)します。
(2)全てのリージョンを選択
当該トラックのチャンネルストリップ(下図黄枠部分)をクリックして、そのトラックの全てのリージョンを選択状態にします。
(3)重要!:画面表示を調整
突然何を言い出したのかと混乱されたかもしれませんが続けます、笑
先ほども書きましたが、shift+Nで名称編集しようとすると "画面に表示されている一番左のリージョン" をターゲットとして名称編集用の小窓が開きます。
つまり上図の状態で名称変更しようと操作すると……
このように左端にちょっとだけ顔を出してたリージョンがターゲットになります。
そのためこのリージョンに付いていた名前、つまり変更する前の"FM Piano"が名称変更用の小窓に入ってしまいます。
実はこれだと困るんです。この先やりたいようにできないんです。
そこで画面表示の調整が必要になります。
つまり先ほど設置した新規リージョンがターゲットに選ばれるよう、これが一番左にあるようにしてやる必要があるんです。
あるいは、新規リージョンよりの左側に既存のリージョンが表示されないようにする必要がある、ということでもあります。
なので例えばこの画面だったら‥‥
左方向にスクロールして、中央付近にポツンと鎮座している新規リージョンがこんな感じ(↓)に見えるように表示を調整します。
このように新規リージョンが一番左に見えているようになればあとは簡単。
(4)何も考えずに所定のキーを叩くだけ
この状態で[shift]を押しながら[N]を叩けば新規リージョンをターゲットに名称編集用の小窓が開きます。
当然その小窓には新規リージョンに付いていた名前(Dream Dancer)があらかじめ記入された形になるので、あとはそのまま何も考えずにReturnキーを叩けば全てのリージョンにその名前が適用される、ということになります。
ややこしいですか?(^-^;
簡単に書くと:
- トラックの空きスペースに新規リージョンを設置
- 新規リージョンの左側に既存のリージョンが表示されないように表示を調整
- [shift]を押しながら[N]を叩いて、続けて[Return]
たったこれだけです。
普通にリージョンの名前を手入力で書き換えてももちろん構いませんが、トラック名(チャンネルストリップ名)が覚えにくいややこしい名前だったりすると、それを見ながら文字を打ち込むのは結構苦痛です。
そんな時こそ今回紹介したやり方が役に立つはずなので、この件が気になっていた人は試してみてください。