2024年5月14日、AppleはiPad用の "Logic Pro 2 for iPad" をリリースしました。
このアップデートによる主な変更点はエントリ後半に折り込みます。
動作環境は以下のとおり、iPad用のアプリなのでiPhoneでは使用できません:
- Logic Pro:Apple A12 Bionicチップ以降を搭載し、iPadOS 16.4以上がインストールされているiPad
Logic Pro 2 for iPad
AIで強化されたツール
スマートテンポとピッチ補正プラグインにAIで強化された新しいツールが加わり、芸術性をさらに向上
- Bass PlayerとKeyboard PlayerがDrummerに加わって充実したSession Playerが完成。すべてAIを活用して構築されているため、思い通りの演奏を簡単に作成可能*2
- グローバルコードトラックを使って同じコード進行に従わせることができるSession Player
- あらゆるトラックに温かみを加えるChromaGlow。ビンテージアナログハードウェアのサウンドをシミュレートするように設計された5つのサチュレーションモデルを備えた高度なプラグイン*3
- Stem Splitterを使って、ほぼすべてのミックスされたオーディオ録音を4つの個別パート(ドラム、ベース、ボーカル、その他の音源)に分割可能*4
- Session Player、ChromaGlow、およびStem SplitterがMac用Logic Pro 11にも追加されたことで、iPad用Logic Pro 2で作成したプロジェクトとの間で容易に移動可能
サウンドライブラリ
- 深くサンプリングされた6種類のアコースティックベースとエレクトリックベースを演奏できるStudio Bass
- 綿密にサンプリングされた3種類のピアノを演奏できるStudio Piano
- コードタグがあるループをプロジェクトに追加すると、そのループが自動的にコードトラックに追加
- Ellie Dixonによる「Swing!」のオリジナルマルチトラックプロジェクトがアプリ内のデモソングとして利用可能
機能強化
- Session Player、ChromaGlow、Stem Splitter、Sample Alchemyを最大限に活用する方法を学べる複数の新しいインタラクティブレッスンを提供
- 「所定の場所にバウンス」機能に、LogicのI/Oプラグインを通じて外部ハードウェアを使用する外部音源リージョンまたはトラックの自動リアルタイム録音を追加
- 対応するソフトウェア音源やエフェクトで生成されたMIDIをほかのトラックの入力にルーティングして、再生時や録音時にクリエイティブなレイヤー作成を実現