Yahoo! ニュース経由で目にしたITmediaさんの記事から。
この記事で紹介されているのはmacOS用Amazon Musicアプリに実装されているカオスなキーボードショートカット。
全部じゃないけど相当数のデタラメショートカットが載ってるようです。
機械任せのローカライズだったのかな?
記事に掲載されている写真を見る限り、カオスなキーボードショートカットはもれなくその項目名の "1文字目" が組み合わされています。
例えば‥‥:
- ヘルプ:command+へ
- ミュージック設定:command+ミ
- サインアウト:command+サ
といった具合。
少なくともmacOSを知っている人が手作業でプログラミングしていたとしたらこんな頓珍漢なミスはやらかさないはずですよね。
ショートカットのキーコンビネーションはおかしいし、そもそもキーボードショートカットが機能しないしで全然ダメダメなので早急に対処して欲しいところ。
(´-`).。oO(Amazon Music.app使ってないけどさ)
他にも流儀に反している点がいくつかある
ITmediaさんの当該記事に載っている画像しか見ていませんが、この3枚の画像を見ただけでもmacOSの流儀に反している点がいくつかあります。
なお、Appleが定めるところの厳密な仕様は知らないので、あくまでもこれまで長年にわたりMacのアプリに触れてきた私自身の経験に基づく指摘です。ご容赦ください。
1枚目(Amazon Music メニュー)
- "ヘルプ" はAmazon Musicメニューではなく、ヘルプメニューに入れるべき
- "お問い合わせ" はAmazon Musicメニューではなく、ヘルプメニューに入れるのが望ましい
- "〜を非表示" ではなく "〜を隠す" とするべき
- 境界線の入る位置が不適切
2枚目(再生メニュー)
- 同種のアプリにおいて "次へ"、"前へ"は[command]キーを併用するものが多いのでその流儀に則るのが望ましい
- 同種のアプリにおいて音量の上下は[command]キーを併用するものが多いので、[shift]併用ではなく[command]併用にするのが望ましい
3枚目(ウインドウメニュー)
- "ウインドウを閉じる" の項目は "ファイル" メニュー内に入れるべき
その他
インストーラ "AmazonMusicInstaller.dmg" をダウンロードして展開。
これをアプリケーションフォルダに移動させず、その場で起動させただけなのに:
勝手にアプリケーションフォルダにAmazon Music.appが放り込まれる。
これまでいくつも展開したdmgから直接アプリケーションを開いた経験はあるけど、勝手にアプリケーションフォルダに放り込まれたのはこれが初めての経験。
他にもこういう仕様のアプリあるのかなぁ……なんか気持ち悪くてやだ。
macOSのアプリは同じ基本仕様であるべき
Mac用のアプリケーションはほぼほぼ全てで基本仕様が統一されています。
"ファイル" を開けば "開く" や "ウインドウを閉じる" がありますし、"Safari" などのアプリケーションメニューを開けば "設定" があります。
だから初めて触るアプリでも設定をしたければアプリケーションメニューを開けばいいはず、と直感的に理解できるようになるんです。
そういう流儀(文化)があるにも関わらず、独自の理由でメニュー項目を配置したり、あるいは独自の考えで流儀に反するキーボードショートカットを設定されるのはユーザ無視の自己中であって迷惑でしかありません。
(´-`).。oO(そのアプリに対しても「使いにくい」と言われるだけでメリットがない)
多少は自分なりの考えを反映した仕様にしても構いませんが、統一されている基本仕様の部分に独自の仕様をねじ込んでくるのだけはやめて欲しいですね。
(´-`).。oO(何年か前、Adobeの某ソフトのメニュー項目で絵文字を見たときは愕然としました)