AAPL Ch.さんによると、Appleは一部のOS Xに対して半強制的とも思える形でmacOS High Sierraの提供を始めているそうです。
対象になっているのはOS X 10.9.5 Mavericks以降、OS X 10.10.x YosemiteまでがインストールされているMacらしいので当該環境を使っている方は気をつけてください。
概要は以下の通り。
アップデータの違い
メジャーアップデート(アップグレード)
macOS 10.11 SierraからmacOS 10.12 High Sierraのように、新しくリリースされたOSにアップデートすることをメジャーアップデート、あるいはアップグレードと表現しています。
この場合、Mac App Store上にはmacOS 10.12 High Sierraがその他のアプリと同じように製品として紹介されるような感じで掲載され、ユーザがこれを購入(無料)することでアップデータがダウンロードされる仕組みになっています。
一般的にメジャーアップデートではMacの性能が関わってくるので、代が変わるごとに性能の劣るMacはアップデート対象機種から切り捨てられて行きます。
マイナーアップデート
macOS High Sierraだったらいまのところ10.12.0>10.12.1>10.12.2>10.12.3>10.12.4と遷移してきていますが、このように末尾の桁だけが変わるアップデータがいわゆるマイナーアップデートと呼ばれるもので、大抵の場合はリリース済みのプログラムに見つかった不具合などを修正するものとして配布されます。
このようにマイナーアップデートは不具合の修正などを主としているためアップデータを適用したとしてもMacの性能に影響されることはほとんどありません。
今回の事例
通常は前述した通り、メジャーアップデートは適用に際してユーザが「うちのMacには使えるかな?」と一考できる機会がありますが、マイナーアップデートに関しては多くの人は特に考えることもなく脊髄反射的にアップデートを実行してしまう、という側面があると思います。
今回の報告のようにマイナーアップデータの如く提供されてしまうと(実際に行われるのはメジャーアップデートなのに)何も考えずにポチっとアップデートしてしまう恐れがあります。
(´-`).。oO(まあ、それを狙っているんでしょうけど……)
それでも問題なくHigh Sierraが動作するMacなら良いですが、ギリギリの性能でOS X 10.9.5 MavericksやOS X 10.10 Yosemiteが動作しているMacだったら動作が非常に緩慢になってしまうとか、あるいはこれまで使えていたアプリが突然使えなくなる可能性も否めませんので気をつけなければなりません。
ここに気をつけておこう
該当するOSを使っている人はとりあえずアップデータがあると表示されたら『個別にアップデートを適用する』という癖を付けるようにするのが良さそう。
何も考えずに[すべてアップデート]ボタンを押してしまうと悲劇が起こるかも?
セキュリティ上やむを得ない措置なのかも知れないけど、説明もなしにこういう形でアップデータを半ば強制的に適用させるようなやり方はどうかと思うよ、Appleさん。
(´-`).。oO(訴訟沙汰にならないことを祈るよ、フッ…)