りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

Apple、iPodブランドを大幅縮小しnanoとshuffleを廃止

 

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MacRumorsなどによると、Appleは同社サイトからiPod nanoとiPod shuffleのページを削除し、オンラインショップからも同製品が姿を消したとのこと。

www.macrumors.com

また、これに併せて生き残りブランドのiPod touchも4モデル構成から2モデル構成に変更し、同時に価格の変更も行われています。

iPod touchは32GBと128GBの二択に

iPod touch(第6世代)はこれまで16GB、32GB、64GB、128GBの4モデルで構成されていましたが、今回の変更により16GBモデルと64GBモデルが廃止されました。

価格は廃止されたモデルのものがスライド適用されている感じですが、さらに若干の値下げが行われています(下記価格は税別)

  • iPod touch 16GB(24,800円 → 廃止)
  • iPod touch 32GB(33,800円 → 21,800円
  • iPod touch 64GB(36,800円 → 廃止)
  • iPod touch 128GB(48,800円 → 32,800円

iPod nanoとiPod shuffleは廃止

iPod mini/nano(2004年1月〜)

iPod nanoの先代に相当するiPod miniの時代も含めると2004年から販売され続けていたiPod nanoファミリーですが、2017年7月27日をもってその約14年にわたる歴史に幕を下ろしたことになります。

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iPod nano (mini) Famiy*1

左から順に……(下表では細かなアップデートは省略しています)

  introduced discontinued
iPod mini 1st 2004年1月 2005年2月
2nd 2005年2月 2005年9月
iPod nano 1st 2005年9月 2008年9月
2nd
上図では欠落
2006年9月 2007年9月
3rd 2007年9月 2008年9月
4th 2008年9月 2009年9月
5th 2009年9月 2010年9月
6th 2010年9月 2012年9月
7th 2012年9月 2017年7月

個人的な思い入れがあるモデルは特にないのですが、インパクトがあったのはやはり初代のiPod miniで、そのカラーバリエーションが醸し出すポップさは突出していました。

iPod miniのデザインには可愛らしさが備わっていたように思いますが、後継機のiPod nanoでその可愛らしさが消滅し不評を買い、上図には載っていませんがiPod nano 2nd Gen. でカラバリを復活するもののイマイチ……

そこでガラッとイメージを変えてきたのが色調を少し抑え気味にして大人っぽい仕上げにしてきたiPod nano 3rdでしたが、今度はそのずんぐりむっくりな姿に不満爆発。

(´-`).。oO(ぼくはこのずんぐりむっくりが愛嬌あって好きだけどね〜)

ようやくiPod nano 4th/5thで本来のiPod mini(nano)ファミリーの存在意義のひとつとも言える可愛らしさが帰ってきましたが時すでに遅し……

徐々にiPhoneに勢力を奪われる中、さらなる小型化(6th)や操作・機能性の向上(7th)が図られるも、恐らくApple自身も気づいていたであろうその『中途半端な設計思想』ゆえ、ユーザ離れにブレーキが掛ることなく今に至る、そんな感じでしょう。

iPod shuffle(2005年1月〜)

iPod shuffleはiPod miniより一年遅い2005年1月に登場。

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iPod shuffle Family *2

左から順に……(下表では細かなアップデートは省略しています)

  introduced discontinued
iPod shuffle 1st 2005年1月 2008年9月
2nd 2006年9月 2009年3月
3rd 2009年3月 2009年9月
2009年9月 2010年9月
4th 2010年9月 2017年7月

音楽プレーヤという点ではiPodファミリーそのものですが、shuffleという名が示す通り『次に再生される音楽が何になるかはわからない、運任せ』というユニークなコンセプトのもとに作られたのがこのiPod shuffleでした。

偶然に任せるというコンセプトの面白さと、iPodファミリーの中ではお手軽価格で手が届きやすかったこともあり初速はまあまあ良かったものの、『全てが運任せ』だったため聴きたい曲があるのに選べない……そんなコンセプトに矛盾した不満が溜まりやすくなってしまったのか徐々に販売数を落とすことに。

iPod消滅一歩手前

もはや音楽プレーヤーに特化したデバイスが求められる時代ではなくなったのでしょうか、それともiPhoneやiPodがあるから特化デバイスをわざわざ所有する必要がなくなっただけなのでしょうか。

iTunes Music StoreやApple Musicという『音楽』のコンテンツを持っているAppleなだけに、iPodシリーズでなきゃ味わえない、それこそ音楽愛好家が泣いて喜ぶようなデバイスを作る道を選んで欲しかった気もしますが、現実的な商売しかしないTim CookにとってはiPod nanoもshuffleも『儲からない疎ましい存在』なのかもしれません。

 だとしたらiPod touchに残された時間も多くはないかもしれません‥…