macOS(OS X)には "ホットコーナー" という機能が備わっていて、画面の角にマウスポインタをぶつけるような操作に特定の機能を割り当てることができるようになっています。
使わなくても不便なことはありませんが、使った方が便利な場合が結構あると思うので知らなかった人は試してみるといいですよ。
ホットコーナーの設定方法:基本
ホットコーナーの設定はシステム環境設定の "Mission Control" から行います。
Mission Controlの設定画面左下に[ホットコーナー…]と書かれたボタンがあるのでこれをクリック。
するとこのようなホットコーナー設定用のシートが降りてくるので、この画面で設定(どのコーナーに対して、どういう動作を割り当てるか)を行います。
割り当てられる動作は以下のとおり。
- Mission Control:Mission Control機能を呼び出します
- Mission Control.appをダブルクリックした場合と同じ:Dock登録済みの場合はシングルクリック
- ファンクションキー(F3)を押した場合と同じ:設定により異なる
- アプリケーションウインドウ:前面で使用しているアプリケーションが開いているウインドウのみを画面上にタイル表示します
- Dockのアプリケーションアイコンを長押しした場合と同じ
- デスクトップ:全てのウインドウを画面外に退避させ、デスクトップのみを表示します
- ファンクションキー(F11)を押した場合と同じ:設定により異なる
- Dashboard:Dashboard機能を呼び出します
- Dashboard.appをダブルクリックした場合と同じ:Dock登録済みの場合はシングルクリック
- ファンクションキー(F4)を押した場合と同じ:設定により異なる
- 通知センター:通知センターを飛び出します
- デスクトップ右上の通知センターアイコンをクリックした場合と同じ
- Launchpad:Launchpad機能を呼び出します
- Launchpad.appアイコンをダブルクリックした場合と同じ:Dock登録済みの場合はシングルクリック
- スクリーンセーバを開始する:スクリーンセーバを作動させます
- スクリーンセーバを無効にする:スクリーンセーバの自動作動を阻止します
- ディスプレイをスリープさせる:Macのディスプレイのみをスリープさせます(画面を消す)
割り当てられる動作は少ないですが、普通に使うぶんには結構有用な項目のみが厳選されている感じなので自分の使い方にあった設定ができるとかなりMacの使い勝手が向上すると思います。
不意な発動を防ぐ設定方法
ホットコーナーの設定には装飾キー(command、optionなど)が押されている時にのみ発動する、という設定の仕方もできます。
例えば……
- 左上を突っついた時に画面をスリープさせる
- "optionを押しながら" 左上を突っついた時に画面をスリープさせる
の違いです。
前者だと偶然マウスが左上に行った時にも画面がスリープしてしまいますが、後者の場合はoptionキーを押している時という条件付きになっていますから、このように設定しておけば不意な発動がほとんど起きなくなります。
予期せぬ動作が起きるか否かは精神衛生上結構重要なファクタですよね。
装飾キーを併用した設定をする場合は、任意の装飾キーを押しながらプルダウンメニューの項目を選ぶだけです。
例えばshiftとcommandを押しながらプルダウンメニューを開くと……
といった具合に表示が変わるので、ここから選ぶだけです。
使える装飾キーは option、command、shift、controlの4つですが、組み合わせ方は自由なのでshiftのみでも、全部押しでもOKです。
(´-`).。oO(全部押しにしちゃうと扱いにくいけどね、笑)
こういう使い方も
任意のコーナーに「ディスプレイをスリープさせる」を割り当てておいて、その上でシステム環境設定の "セキュリティとプライバシー" でスリープなどを解除する時にパスワードを要求するように設定しておきます。
例えば単にMacから離れる場合はシステム終了やスリープを使えば良いですが、何らかの処理が行われている最中(ダウンロード中、レンダリング中など)にトイレに行きたくなって席を離れたい場合だと画面だけを消して行ける上、それを解除するにはパスワードが必要になりますから、離席中誰かに悪戯をされるといったリスクを軽減することができます。
特にデスクトップ機では割と頻度の高いシチュエーションだと思うのでオススメ。
(´-`).。oO(誰でも想像できるような安易なパスワードのヒントは設定しておかないように)