現在、iPhone 6sに限りAppleは "iPhone 6s Program for Unexpected Shutdown Issues(iPhone 6sが予期せず終了する問題に対するプログラム)" という形で該当機のバッテリーを無償交換するプログラムを提供していますが、もしかすると原因は別のところにあり、かつiPhone 6sに限ったものではない可能性が出てきました。
気になる、記になる…さんのエントリーから。
不具合の概要
バッテリー残量が数%しかないときに、画面が消えてうっすらと「バッテリーが無いぞ」的な画像が表示されているのを見たことがある人は多いと思います。
これは正常な動作ですが、バッテリー残量にまだ余裕がある表示になっているにもかかわらず突然電源が落ちてこの表示になる……つまりバッテリー切れの状態に陥るというのがこの不具合の概要です。
落ちてしまうと起動できない
実際にバッテリー切れを起こした時は当然ながら電源ボタンを押してもiPhoneは起動しないので充電しなければなりません。
本件も同様に表面上はバッテリー切れによるシャットダウンなので電源を投入ようとしても起動せず、充電する以外に復帰させる方法はありません。
外出先で、充電手段を持ち合わせていなかったら……グリコのマークですね。
( 」・Д・)」 お手上げ!
ところがどっこい
通常、バッテリー切れで充電を行うと当然ながらバッテリー残量は0に近い値から徐々に充電されていきますが、本件の場合はシャットダウンした瞬間の値から充電が再開されます。
これはつまり、バッテリー残量に問題はなかったのになんらかの理由でiPhone側が誤ってバッテリー切れと検知した……ような雰囲気。
実は私も経験者
北海道コンサドーレ札幌の最終戦を観に行った際、寒空の下で1時間ほど入場待ちしていたとき、iPhoneで遊んでいたらパスン!
この時のバッテリー残量は確か53%と表示されていたはず。
決してiPhoneに酷な寒さではなかったものの、もしかしたら寒さのせいでオチたのかと深く考えずにモバイルバッテリーに繋いで充電開始。
充電開始から数秒後、バッテリー残量53%の表示でiPhoneが復帰しました。
ちなみにその時の環境は iOS 10.1.1(正式リリース版)の iPhone 5s です。
ソフトウェアの修正で解決される?
記事によれば、概ねiOS 10以上がインストールされているiPhone 5s以降の機種でこのような現象が各所で報告されている様子。
iPhone 6s固有の問題とは別の問題なのかもしれませんが、少なくとも本件に限ってはハードウェア(iPhone)ではなくソフトウェア(iOS)に原因がありそうです。
Appleがこの件を把握しているかどうかは定かではありませんが、今後のアップデートで解決されることを待つしかなさそうですね。