りんごが好きなのでぃす

Macを中心に、たま〜にiPhoneやiPadなどの話題も届けていたら今年で26年目を迎えてました

歴史的超名機のRoland TR-808を描いたドキュメンタリー映画、Apple Musicより限定先行公開

 

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音楽ファン、特にテクノ系やディスコ系を好むクリエイターなら『知らなきゃモグリ』と言われても仕方がないほどの名機「TR-808」を描いたドキュメンタリー映画が12月9日からApple Music限定で先行公開されるそうです。

www.gizmodo.jp

映画はおそらく英語のみで日本語字幕などが付かないかも(未確認)しれませんが、興味のある方、興味がなくてもテクノ・ディスコ・ハウスなどの系統を好んで作ってる人には見てもらいたい作品ですね。

(Photo from The EMIS Synthesiser Museum Roland TR808 Page)

TR-808とは

TR-808とは、日本のローランドが1980年に発売したリズムボックス。

▶︎ ローランド・TR-808 - Wikipedia

Yellow Magic OrchestraやKraftwerkといったいわゆる電子音楽にカテゴライズされていたミュージシャンにとても愛され、そして未だに愛されている名機です。

日本ではその製品名から親しみを込めて「やおや」と呼ばれていたほど。

バリエーション豊かなリズムを構築できたのが人気を得た大きな理由のひとつですが、もうひとつ大事な理由としてあげられるのが唯一無二とも言える特徴的な音色。

どうですか?

どこかで聞いたことがある音色が鳴っていませんか?

例えば元祖に近いところで行くとYellow Magic Orchestraのアルバム "BGM" に収録されている「Music Plans」とか、

坂本龍一氏のソロでも演奏されることがある「千のナイフ(1000 Knives)」で、

「クワッ!」と鳴っている手拍子(clap)なんかはTR-808を象徴する音の一つ。

 

BGM

BGM

 

 

ごく最近の例だとピコ太郎の「Pen-Pineapple-Apple-Pen (PPAP)」で、

2拍目と4拍目に聴こえる「ピョン!」という感じの音はTR-808をもっとも象徴する音(cowbell)と言えるかかもしれません。

ちなみに、多分同拍に鳴ってるスネアドラムの音もTR-808のものだと思います。

(´-`).。oO(スネアは後継機の909のものだったようです、失敬!)

これらの音は良い意味でチープなので未だに人気の高い音ですね (´▽`)

電子楽器にも特徴はあるんです

バイオリンならStradivarius、ピアノならSteinway & Sons、エレキベースならFender USAなどそれぞれを代表する名器やメーカーがあるように、リズムボックス(リズムマシン)やキーボード(シンセサイザー)などの電子楽器と呼ばれる機材についても代表するアイコン的存在のサウンドを持つものが多くあります。

電子楽器とはちょっと違うかもしれませんがハモンドオルガン然り……

ヴァン・ヘイレン「JUMP」のイントロで有名なオーバーハイムとか……

 

1984

1984

 

 

あと90年代あたりだと猫も杓子も使っていたオーケストラヒットとかはいろんなメーカーでも採用されていました。

オーケストラヒットを使った代表曲をひとつあげるとしたらやっぱりこの曲のイントロかな……

 

CAROL A DAY IN A GIRL'S LIFE

CAROL A DAY IN A GIRL'S LIFE

 

 

オーケストラヒットはKONAMIのゲームでも好まれて使っていた気がします。

youtu.be

グラディウスIII(コナミ矩形波倶楽部)@Amazon.co.jp

オーケストラヒットは今でも番組内のSEで使われることがたまにあるので、オーケストラヒットだけの音を耳にしたことがある人もいるんじゃないでしょうか?

オーケストラヒット(Orchestral Hit)というと何処が代表格になるのかなぁ……ENSONIQか、KAWAIのサンプラーあたり ?(゜_。)?(。_゜)?

他にも『これがそのメーカー(機材)のアイコンサウンドだ!」というものは沢山あると思いますがなかなかそれを知る機会はないかもしれませんね。

1980年代〜2000年代くらいまでを軸に人気があった楽器を調べてみると、未だに根強い人気を博している楽器や音色が見えてきて面白いかもしれませんね ( ´▽`)